ざざむし。





ミナミオカガニは食べなくていい

沖縄の道路脇で枯葉食べてたミナミオカガニ。
マングローブの脇あたりでちょいちょい見かけた。
陸上の枯葉などを土に返して掃除してくれる大きな分解者だ。

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サワガニを巨大化させたような見た目だけど、その殻の厚さは単純に大きくなっただけではなく、よりブ厚く強固になっていて非常に重くパワーもある。

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甲幅10cmを超えるそうなのでもっと大きくなるんだろうけど、本州の人間から見るとこんなのが道を歩いていたら違和感ありまくりだ。

わりと大きかったので、1匹だけ味見してみることに。
有名なアマゾンのドロガ二でもやはりちゃんと泥抜きしたものとそうでないものでは味が全く違うらしいので泥抜きをする。

まずは全体に付いた泥を丁寧に洗い流す。
そして綺麗な水を少し入れた牛乳パックに入れ横倒しにし、時々水を替えながら2日間。
見た目は綺麗になったカニだったが、水換えの度にかなりの汚れが出ていた。
あまり汚れが出なくなったところで調理する。

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オカガニは海産のカニと違い塩分も水分も少ないので焼くだけでは物足りないはず。
ということで蟹ラ王。
一杯分+α程度の湯でカニを茹で、その茹で汁を麺ギリギリくらいカップに注ぎ、鍋に残った少量の湯とカニにスープの素を入れて麺が戻るまで5分煮込む。
5分経ったらカニ入りスープをカップに足して混ぜるだけ。
これなら出汁も無駄にせず味わえるかな~?

と、思ったが、スープからはあまりカニの香りがしない。

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身はパッツンパッツンに詰まっている。
爪もこの通り、爪先まで綺麗に抜けてくるほど密度の高い身だ。

しかし味が薄い。
紛れもなくカニ風味ではあるのだけど、イシガニなんかの海産小型蟹のほうがよほど味が濃い。
密度が高すぎるのかジューシーさもない。
おまけに殻が非常に厚く硬いので、人によっては相当食べ辛いと思う。

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カニミソもたっぷり入っていた。
しかしこれも風味が薄い。
しかも潰してないにも関わらず砂袋の苦味みたいなものが若干ある。

この体重を支えて陸上を歩きまわっているだけあって、甲に格納されている脚を支える筋肉の密度もかなりのもの。
食べ応えはそれなりにあるのだが、各筋肉の仕切りすら硬いので食べるのが結構めんどくさい。
オカガニも種類によるんだろうけど、ミナミオカガニは正直、もう食べなくてもいいかな。
生息地の問題もあってそんなに大量にいる訳でもないだろうし、眺めて愛でるカニとして守ってやってもいいんじゃないかと思う。

例によってこいつらも道路に出てくるので、旅行の際は夜間や雨の日の路上に注意して、車で踏まないようにしてやってくださいまし。

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Comments & Trackbacks

  • コメント ( 4 )
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  1. X星人「やっぱ枯葉食ってるようなのはダメだな」
    エビとかプランクトンとか食ってるカニの方が風味が良いんですかねぇ…

    • 食べ物由来の原因半分、構造上の問題と潮の香りの無さが半分ってとこでしょうかね。
      サワガニみたいに殻ごと食べられたらまた違うんでしょうが、無理。

  2. ですよね。

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