ざざむし。





無駄をミョウガタケに変えて旬を楽しむライフハック

ミョウガって美味しいですよね。
独特の香気があるので苦手な人には苦手な存在になるでしょうが、好きな人には代用が効かない存在です。


一般的にミョウガとして食用販売されているものは花蕾とも呼ばれる花穂の部分で、土から直接生えてきます。
7~8月に収穫できる一般的なものと、9月下旬まで収穫できる秋ミョウガといわれる品種もありますが、一旦地表に出ると花蕾の収穫タイミングが短いのが難点といえば難点です。この鱗状になった隙間から順次、蕾が出てきて花が咲き、うまく授粉が成立すると1ヵ月半ほどかけて結実します。

ミョウガの実を初めて見たので食べてみた

皆さんは 「ミョウガの実」 って見たことありますか? 私は見たことありませんでした。 それどころか、花は見るけど実には興味が向くこともなく、どんな実ができるのか気にしたこともありませんでした。 これです。 10月下旬に差し掛かった頃、たまたま …


見たことない人のほうが大多数のミョウガの実は以前記事にしましたが、結実すると花蕾の部分も枯れずに維持されるのがわかったので、結実させるのは難易度が高いのですが可能であれば使用できる期間を2ヵ月ほど延ばすことも可能といえます。
余談ですが、花が咲くと食べられないという話を聞いたことがある方もいらっしゃるかと思いますが、食べられます。


ただ、咲き終わった花から順次腐っていくのですが、花蕾の隙間に腐った花の根元が残ってしまうんですよ。


割ってみるとわかりやすいですが、切らずに腐った花を取り外そうとしても根元は内部に残ってしまいます。この写真のものはまだ内部は腐っていませんが、進行すると内部も青く囲った部分が茶色くなります。
だから赤く記した部分さえ外してしまえば食べることは問題ありません。
ただ、この手間が必須となるので丸ごと調理する場合には向かず、刻んで薬味にするなどの個人利用に限られます。売ればクレームの元でしかないので、要約して「食べられない」という話が一般的になったんでしょう。あと、授粉が成立していないと花が終わった後は見た目は食べられそうでも次第にスカスカになっていきます。

いまではミョウガも食品として年中手に入り3~4個で100円台くらいが相場かなと思いますが、やっぱり季節の移り変わりを感じながら旬を味わいたいから自然に収穫できる時期に食べたいという気持ちがあります。しかし、ちょっと外れた時期だけどミョウガの香りが欲しい!と思う時もあり、葛藤することがあります。
だったら旬の異なるミョウガタケを作ればいいじゃない?
やっていきましょう。

とはいえ、ミョウガを生やしているお宅でないとできません。
現在の住居も引っ越した時点で最初から生えていましたが、庭つき戸建てだと何故だかミョウガが隅っこに植えられた物件がわりと見られる気がするのは何故でしょうか。1%くらいは植えられているのでしょうか。知らんけど。
実家にもミョウガはあったのですが、ミョウガってどんどん領土を広げてくるじゃないですか。
夏から冬にかけては動きがないから忘れているけど、春の土中では横へどんどん新芽が伸びて、気付けば領土侵犯されてしまうので邪魔な部分は伐採することになりがちです。


そこで準備するのが30㎝のラップの芯。
丸い筒ならなんでもOKではなく、遮光できるのが重要なので、キッチンタオルの芯など光を通すものはダメです。そういった光を通す素材の場合はアルミホイルなどで遮光する必要があります。塩ビ管などがあるならそれでよいのですが、わざわざ買うのもね。
これら光を通さない筒状のものにアルミホイルで簡単に蓋をします。


そして芽吹いてきたミョウガの芽に被せていきます。
ミョウガタケとはミョウガの新芽を軟化栽培したものです。あまり芽が伸びてからだと緑に、そして細く硬くなってしまうので早めに気付くことが重要です。そろそろかなと思ったら軽く土を避けて探してみるのもよいかも。ちなみに当家で芽吹くのは4月下旬です。


ちょっと土に刺すくらいの感じで被せていきます。
どうせ領土侵犯してきて刈り捨てるなら、ここから先は来ないでほしいというところにプスプス挿していくと一石二鳥です。
ミョウガの葉でもち米を包んで蒸したり、みょうがぼちを作ったりと利用してもよいのですが、よほど大量に必要な場合でもなければ密集したエリアの葉で事足りるでしょうしね。


集中して数が多いところや大量に作りたい時など、面積が広い場合は遮光された箱状のものを被せるほうが早いです。期間も2週間程度なのでダンボールでいいかと試してみたけど、風雨に晒されると凹んでしまいますね。手頃な木箱なんかがあればいいんだけど。


この状態で数日放置します。
周囲にはどんどんミョウガが芽吹いてくるので、成長速度はそれが参考になります。ただし、自然状態よりも遮光したほうが伸びるのは早いというのがポイントで、どの段階で採取したらいいのかわかりにくい。


そこでアルミホイルで簡易的にしか蓋をしなかったことが活きてくる。
伸びたミョウガがアルミの蓋を押し上げはじめるんです。ラップの芯が30㎝なのでアルミホイルを押し上げはじめた段階でちょうど食べ頃くらいのサインと考え、収穫のタイミングとなります。
市販のミョウガタケは収穫前の段階で2時間くらい光を当て紫がかった色をつける行程があるのですが、個人で食べるだけなら省略して構わない行程だなぁと思います。映えを気にする人はやればいいんじゃないでしょうか。


筒を使わず枯れ草で遮光してみたのはコレ。
可食部を大きくできるのは十分わかったけど、ナメクジが多いところは隠れ家の提供になるのであまりオススメできない。


ラップの芯を使い同じタイミングで芽吹いた通常の芽との比較。手前の緑の芽2本が通常のもの。たくさん採れて収穫タイミングが数日遅れたものなので光が当たって少し緑になってしまったけど、それでも遮光して育てたものは太く倍以上の長さに育ったことがわかると思います。

ミョウガって夏に採れようが秋ミョウガだろうが、それこそ結実したものであろうが基本的にはミョウガの風味は同じなんですが、ミョウガタケも例外ではなくいわゆる皆さんご存じのミョウガ風味なんですよね。


だから冷奴はじめ各種料理の薬味に使えるし、無限ミョウガなどのミョウガが主役の料理に普通に使うことができます。
夏を待たずして一足先にミョウガの旬がやってくる嬉しさ。


飾り程度なら緑の芽でもなんとかなるけど口に入るとゴワゴワした硬さが残念という気持ちには抗うことはできず、やはり軟化栽培を考えた人は偉いなと思います。


軟化栽培ならあのゴワついた芽ですら、それそのものを楽しんで味わえる。しかも量的には市販の1パック分くらいの物量がミョウガタケ1本で賄える。


小鮎のシーズンに正真正銘の旬のものとしてミョウガが楽しめる嬉しさ。もちろん、ミョウガタケは天婦羅にしても美味しいです。
緑の芽を揚げても青臭さが強いだけでなく繊維が強くて噛み切れませんからね。


どこまでいけるかなと思って放置したら白っぽいまま葉が開きはじめてしまったので、葉が開き始める前にまとめて収穫し、乾燥しないよう包んで冷蔵庫の野菜室保管するのがいいでしょう。1週間くらいは使えます。

理屈で考えれば鉢やプランターで育ててもミョウガタケは作れます。
まぁ、普通のミョウガほどはいつでもどこでも買える存在になっていないので好きな人はプランターで作る意味もあるかもしれませんが、どちらかといえば自宅や実家の土地などにミョウガが生えている方専用の話。無駄なラップの芯で無駄なミョウガの芽を美味しいミョウガタケに変えるライフハック、オススメです。
最大の難点はラップの芯、そんなに溜まらない。
なんでも溜め込むおじいちゃんおばあちゃんがヒーローになるチャンスです。

一般的に販売されているウドも軟化栽培ですし、ノビルやアサツキも白くできるし、探せばもっと山野草の中にも使える種が見つかりそうな気もします。ただ、野原にラップの芯や箱を勝手に立ててしまうとゴミ放置と変わらないのでやめましょう。栽培するからこそ見つけられる新しい味、まだまだありそうです。
来年はアスパラにも被せてみようかな。
ホワイトアスパラがいけるならホワイトキジカクシも多分いけるよね。

URL :
TRACKBACK URL :

Comments & Trackbacks

  • コメント ( 6 )
  • トラックバック ( 0 )
  1. 近所に物流倉庫等があればパレット梱包に使用する業務用ラップの芯がタダで貰えるかも

  2. 前世は皇帝ペンギン

    いい感じのサイズの発泡スチロール箱をスーパーとかで確保出来れば使えそうな…?
    底を抜いて下に、育てば蓋が持ち上がる感じに出来れば…って流石に持ち上げるには重いし風で飛んじゃうか…
    こうなったら日本の伝統万能素材である竹さんにご登場願うしか

  3. と、トイレットペーパーの芯ではどうか?
    丈夫さが不足するかな??

  4. 塩ビ管買う代わりに釣具屋の入り口にご自由にどうぞと置いてある竿のブリスターケース貰ってきて切るとか

  5. 塩ビ管で遮光する場合もアルミ巻いた方がいいのでしょうか?

    • 塩ビ管ではまだ試していませんが、光を通さないはずなので遮光は不要だと思います。
      アルミ箔で蓋をする際に光が入らないように密着することだけ注意していただければ。
      蓋は気持ち凹ませておくと伸びてきた先端が当たった時がわかりやすいです。

コメントしたければしてもいいのよ?(カエストハイッテナイ)

*
*
* (公開されません)

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

よく読まれている記事らしい

Return Top
ツールバーへスキップ