ざざむし。

アメフラシの卵は唯一無二の食感の麺

なかなかおもしろいじゃないか
アメフラシ卵1

そう。
アメフラシ卵2
皆さんご存知、アメフラシの卵です。
どう見ても天然中華麺もしくは天然蒸し焼きそば。
毎年この季節になると海の浅場に点々と見られる当たり前の物体。
これを食べる地域があることはあまりにも有名だけれど、よくTVなんかで見た光景は殆どが大人も子供も生でかじっていたりするものだった。
しかし、はっきりいって生でかじっても旨くなんかない。
「海臭く塩気のある固めの寒天質の何か」というものでしかない。
しかも僅かに苦味というかエグ味のようなものを感じ、苦味をより感じるはずの子供達が美味しいと感じるものとは到底思えない。
疑問のままだったのだが、美味に化けるひとつの方法がわかった。

その前に、注意点がある。
アメフラシ卵3
アメフラシの仲間は海藻類を食べているのだけれど、人体に有毒な紅藻類を食べている個体は体内に有毒成分を蓄積しているという話があります。
このため、アメフラシやその卵を食べる場合はそれらの海藻が繁茂していない地域に限られるとのこと。
しかしこのデータをはっきりした形で見たことがなく、どこまで考慮するべきなのか正直不明。
少なくとも、現在成体のアメフラシを食べている地域では安全とされているので、それを参考にする以外は自己責任ということになる。
そんな理由で、あくまでも自己責任でお願いします。

さて、とりあえず3玉拾ってきました。
アメフラシ卵4
水道水でザッとゴミを流します。
ご存知の方も多いと思いますが、この卵塊は意外と固く、とてもこのままでは麺とはいえない。
これを沸騰した湯の中に重炭酸Na(重曹)と共に放り込み、5分茹でる。
茹でたら金ザルにあけますが、この時点でもやはり塊のままです。
水道水をかけながら金ザルの中で手でかき混ぜていくと簡単にほぐれて麺状になっていきます。
アメフラシ卵5
ここまでくればもう麺として使えます。
しかも茹でて縮みもしなければ伸びもしない。
そして特筆すべきは独特な歯触り
生の食感から寒天質のつまらないものだろうと思っていたが違うんだこれが。
とりあえず青じそポン酢と三杯酢1:1液に浸して試食。
アメフラシ卵6
特に卵の成長した卵塊の歯触りは、「こんなもの忘れる訳がない!」
と思うほどにインパクトのある歯切れなのに、正確な感じはうっかり忘れてしまいそうになるほど絶妙なバランス、それはまさに儚い夢のごとし。

どちらかというと動物性の何かを食べてるというよりは、海藻なんかの植物性の何かという感じがするが、植物性のそれは細胞壁が崩壊する際の歯切れであって別物。
この卵塊の歯切れは周囲の固めの寒天質の弱い歯切れと、直後にくる中の張りある卵の細胞膜の破れる若干高い響き、そして麺状のこれらが複数折り重なるポリフォニー。

重曹のおかげもあってかエグ味のようなものは綺麗に消えており全くクセがなく、喉越しよりも歯切れを楽しむ珍味だ。
その爽やかな食感は見事に酢とマッチし爽やかさを増幅する。
侮っていた。
正直すまんかった。
えらいぞナメクジ野郎ども!
やはり調理法は大切なんだなぁと再確認。
150g程度ずつ3日連続で食べたが全く問題なかったので、このあたりのアメフラシ卵は安全そうだ。

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