ざざむし。





食指の伸びないヌメリアイタケ

茄子とか紫キャベツとか、紫の野菜は日本に浸透している。
でも何故キノコが紫だと突然毒っぽく感じるのか?
結局それは一般にあまり販売されていなくて、慣れの問題なんだろう。
その点はキノコの例に限らず、商品価値がないとされる雑魚や、昆虫食にも共通して言えることかもしれない。

そんな紫や青もキノコの世界ではごく平凡に存在している。ムラサキシメジなんか名前のままだし、ハツタケなどは地域によってはかなり人気のある食用菌だが、傷がつくと
numeriaitake1こんな緑青みないな色になる。
全くの無知で手にとったキノコがこんな風に変色したら、きっと投げ捨てる人が多いのではないか。
悪乗りしながら罰ゲームで食えと言われたら泣いて拒否する人だっていそうだ。
だが実際は人気があり、出汁の美味さはかなりのもの。

こんなふうに市民権を得たキノコもある一方、図鑑では食用となっていても好んで採る人が少ないキノコも多い。
そのひとつがこれではないだろうか?
numeriaitake2ヌメリアイタケ。
黒いw
かなり濃い藍色といったほうが正確だろうが、森で見つけた瞬間の印象は黒いwww
しかも小型でいかにも食い出はなさそうだ。
むしろ殆どの人の「食えねぇよセンサー」が暴発するタイプな気がする。
どちらかというと扱いは珍味扱いにされているようだが、珍味って言葉は凄く都合がいいので食べてみないとなんともいえない。
少し食べてみることにしよう。

ということで石突とって洗っていきなり違和感。
手が異様にベトつく。
水で流そうとした時の落ちないこの感じはエポキシ系接着剤が手についてしまった時に酷似している。
こんなの他のキノコで感じたことないぞw
小さいがキノコの香りは悪くない。
しかしこんなに小さいのに虫がついているものはハンパなく出てくるwwwwww1個から25匹てwwwww

サッと茹でてオススメとされている酢の物にしてみた。
numeriaitake3
せっかくなので彩りよくムラサキアブラシメジモドキとクリフウセンも添えて霙酢で。
問題の味だが、こんなに小さいのに風味は酢に負けない。
よく言っても悪く言っても、いかにも管孔といった風味がする。
噛むと特有の味はある。
でも、なんてことないムラサキアブラシメジモドキのほうがずっと普通に心地よい美味さのバランスに感じるということは、あえて集めてくる意味あるのかな?と思ってしまう。

少なくとも、他に美味しいキノコがわんさか出る秋にこのキノコを採集する理由は、彩りのアクセント程度にしかならなそうだね。
大量に採れたのなら、風味はそこそこ強いのでまとめて煮付けたり掻揚げなんかでインパクトある風味は出せそうだけど。

URL :
TRACKBACK URL :

Comments & Trackbacks

  • コメント ( 1 )
  • トラックバック ( 0 )

コメントしたければしてもいいのよ?(カエストハイッテナイ)

*
*
* (公開されません)

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

よく読まれている記事らしい

Return Top
ツールバーへスキップ