ざざむし。





野食感謝祭 in 富山 やっちゃいましたの記録


はい。
そんなこんなありまして、ようやく野食感謝祭in富山当日です。
準備編でも書いたように、参加者の皆さんが多かれ少なかれあんな感じで身近にあるものを採集してなんやかんや調理して持ち寄り、自然にあるものに隔てなく感謝したいよねという会です。

ですから、必ずしも美味しいものばかりとは限りません。でも欠点は何かを加減することでカバーできることがあり、時には長所に化けることすらあります。前向きな分母が大きくなった時に起こる化学反応は面白いものがあり、そういう意味でもこの会や普段の野食会はこれで完成形ではなく、これを切欠にもっと研ぎ澄ましたり、もっと身近にアレンジしたりなど個々に合わせて応用していってもらえたらいいんじゃないかと思っています。
いま多く流通している食べ物なんてのは先人が試行錯誤の上に選別し作り出したに過ぎず、それらをどんなに選択しようが最初の段階で採取選別する時の楽しみを放棄しているとも言えます。食べない理由が「食べられないと思っていたから」なんていうのは勿体なさすぎる。くだらない常識をぶち壊すことができる会、食材となる生命に平等に感謝して楽しんでいきましょう。


実演中心エリア
まだまだ増えていくよ!


野草から野肉まで家庭にひっそり混ざり込むエリア
もちろんなくなれば他メニューが侵入してくるよ!


果実酒などの酒類とデザートのエリア
偶然だけどわりと虫が混ざっているよ!

朝獲れサケガシラも食材に。
これは富山湾産で鷲北水産さんにお願いしていたものですが、鷲北さんの特徴のひとつは富山湾でも扱っているところが少ないこのシャーベット氷だったりします。魚体に一瞬で滑らかに密着しながら余計な圧をかけることもないので魚体が傷みにくく、一気に全体を冷却できるという代物です。ただし人間の手も一瞬で覆って冷やすので従業員に厳しい氷w
朝獲れといっても会が夜なので鮮度に限界はあるんですけどね。

サケガシラがあれば、あとはワッキーがウツボ釣ってくるはずなので冒頭の写真の通りビジュアル的には十分かなと思っていたところ、まさかのサプライズ。

来る途中、よく利用させてもらってるスーパー(カモン食品館)にネズミザメが売ってたんですよ。アンコウもクッソ安かったし、こんな日じゃなきゃ買って悲鳴上げてたなぁと思ってスルーせざるをえなかったんだけどそう言われてみれば値札ついてないなこれ。
実は店でも「どうしたらいいんだこれ」って状態だったらしくw 今回参加されることになってた某シェフのKさんが貰ってきたのでした。なんということでしょうwww

完全に予定外なのでバタバタしてる間にワッキーが解体してくれてたようでいつのまにか半身肉塊になって冷蔵庫に入ってた。こんだけ集まると誰かがなんとかできちゃう変態クォリティー。

提供されたメニューをざっくりジャンルごとに分けて説明していこうかと思いますが、ここまで朦朧としながら食べ物を口にしたの久しぶりなので語彙がフレンズレベルになってた自覚があります。あと、気づかないうちに消えたものも多くて食べられなかった仕様めいたものも多数あり、そういうのまで確認したい方はツイッターで#野食感謝祭で検索してもらえれば。

ではいきます。


小塚さんが沖縄で釣ってきたアオリイカで作った墨汁に会場の近くで採ってきたヨモギを添えて。
沖縄の人って釣り場でのイカ墨の扱いの丁寧っぷりが凄くて、大きなイカが釣れた時には見習うべきところがあるんですよ。豚とカツオもたっぷり使ってあり旨味がめちゃくちゃ強くて誰にでもわかりやすい美味さですが、墨の旨味がないと完成しない味。
釣りに行く時にはあるアイテムを持っていこうということになります。


宮さんがほんとはハルシメジ持ってきたかったけど乾燥しすぎて全然生えてなかったということでアミガサとかハナビラタケなどをアヒージョに。
ずっとパンつけて食べてる人いましたね。


ただの麻婆豆腐に見えるじゃん?
食べてもキノコが入ってるかどうかわからないという人がいたけど、アミガサ40本入ってるという説明があった通り、アミガサタケって組み合わせ次第で和風出汁や中華出汁みたいな出汁が出るんですよね。違和感ないということはそれだけアミガサタケの出汁でこの味を補ってるということなんだと思います。

後半、ヤバイ獣臭を放ってたキジ御飯に乗っけてモリモリ食べてた。


アミガサタケ30本くらい使った旨煮。
キノコのよさがめっちゃ出ててクッソうまかった。全部でも食べられる。


三陸で養殖されてるアカザラガイ。
以前アンコウ釣りに行った時にチラッと書いた気がしないでもないマイナーな二枚貝。ホタテを超えられこそしないものの食べ応えの割にめちゃくちゃ安いとのことで、売ってるの見かけたら買い。このサイズは食べたことない。


wakiyakuさんの3大キノコのリゾット。
ポルチーニ・モリーユ・トリュフがこれでもかと入っていてめちゃくちゃ濃厚。普通はお高い店で食べてもこんな濃度で入ってこないんじゃないかと思うけど、これがそのへんで採れるようになってしまえば誰でもいとも簡単におうちで食べられます。
言うまでもなくクソうまい。


モドキジャン炒め。
うまいに決まってんじゃんこんなの。
うまいに決まってんz


上の炒め物の素になったヤマドリタケモドキの醤。
富山でもたくさん生えればこういうの作っていつでも食べられるようストックしておけるのに、ほんと生えないんだよなぁ。どっかにあるはずなんだけど。蹴散らすほど生える関東ずるい。


小塚さんのコブシメの昆布締め。
それが言いたいだけの為に徳之島まで行った感ある。


ホッとするシリーズ。
朝どれマイワシのなめろう。
今年の富山湾はマイワシ豊漁すぎて激安で採るほど人件費が赤字になるルート入っちゃってるんですよね。脂減ってきてるんだけど個体差あるので目利きで脂あるものを選ぶか、こうしてなめろうにしてしまえば延々と食べられるのでオススメ。


釣りものヤリイカと蕗の薹とコゴミの炒め物。
安定のうまさだけどみんな目新しいものに流れがちなので私ちまちま食べてました。


コゴミが大量にあるので私が作ったコゴミのマヨサラミ和え。
市販の棒状のサラミやカルパスをおろし金で摺りおろしてちょっと混ぜるだけです。いかに楽に飽きにくく美味しくするかしか考えなくてこうなったやつ。


これも私のでワニガメシチュー。
保温鍋使って3回加熱しなおして24時間煮込んだんだけど、それでもあれだけの歯応えが残るということです。


ウツボ唐揚げ。
この肉質はいいんだけど、ほんと骨さえ楽にどうにかなればもっと嫌われなくなるのにね。


解体されたネズミザメが美味しいフライになって山のように出されました。
かといって全ての肉が食べきれる訳もないので、切身の多くは希望者のお土産に。今回は醤油と生姜があるので加えて持ち帰れば鮮度低下を遅らせつつ唐揚げや煮つけには対応できるよと。
突然のナマモノのお土産に関しては保冷は当然のこと、フィールドワーク中の突然の食材確保ではそれすら難しいこともあります。そんな時の食用の持ち帰りにはコンビニなどで手軽に対応できる持ち帰り方をいくつか覚えていると鮮度保持が楽になります。


平行して実演スペースが激しく稼働します。
なんだっけこれ。ちょっと離れてる隙に終わってて食べた記憶がない。ノビルとか野草の入ったチヂミみたいな見た目のやつに物凄い手間かかった猪乗っけるやつだったと思う。

毎度のことながら話してる間になくなるもの多すぎて全部は感想書けないのが申し訳ないです。


山菜や野草も順次揚げていきます。

天おじの天麩羅DJコーナー。
具材とか衣とかいろんなものまわしてハーレム状態になって天おじご機嫌。
いつも飲みの時に揚げてもらってるけど揚げるのうまいんだもの。前日にとってきた山菜をメインに揚げることになってたので私は遠慮してたんだけど、ホンモロコも混ざってたらしくてクッソクッソ!


野食会ではもはや恒例となってきたヤマモさんの野草パン。
今回は左からセイタカアワダチソウ昆布パン・カキドオシ酒粕パン・アミガサタケベーコンパン。
初チャレンジ食材は微妙なところが残るものも出てくるけど、セイタカアワダチソウは3回目でめちゃくちゃ完成度上がってて驚いた。強すぎるところだけ抑えていいとこだけしっかり残ってる。素晴らしいし売れると思う。
私は富山出身じゃないけど昆布マンセーな富山に合わせて昆布をチョイスしてきてるのもよくわかっていらっしゃる。


ヒメグルミの殻でスモークしたチーズ。
ぶっちゃけいろんなものでスモークできるんですよね。お茶がらは有名だし、籾殻とか竹屑とかでも面白いんだけどクルミの殻は考えたこともなかった。


ガパオ食べた記憶が残ってない・・・くやしい


猪のリエット。
受付してくれてた文さんのですね。毎度多国籍すぎてどうやって再現したらいいのか食べてるだけじゃよくわからんシリーズが今回もいくつか。これもヨモギと山椒の葉と梅酒の実が入ってるそうですがどこからその組み合わせ出てくんの?っていう。
めちゃくちゃ気に入ったみたいでずっと食べてる人いましたねw


フキも入った豚足のテリーヌ。

テリーヌってよく食べる機会はあるけど人生において作った記憶がない。


低温調理した猪に梅醤かけたやつだったか。
なんというか普通は肉類のほうが殴ってくる味なんだけど、キノコ軍団の暴力が酷すぎて今回は肉の存在が霞んでよくわからない感じある。ありませんでしたか?


どんぐりで燻製した豚。
赤ワイン+バルサミコ酢+醤油でソミュールしたベーシックなもの。
アクが強くてアク抜きが面倒などんぐりも燻材にしてしまえば楽に利用できると。残念ながらボーっとしてて燻香を全く覚えていない・・・


こちらもどんぐりで燻製した豚だけど、焼酎とヨモギでソミュールするという全く考えたこともなかったもの。ヨモギはまだまだ使い道がある気がする。


静岡代表イルカ煮選手。
個人的にはわかってる人とわかってない人が調理することで普通と地獄に分かれる食べ物だと思っています。とても普通でした。それでもやっぱり海獣だなぁって思いますね。


ウツボの腹身の刺身。
小骨がないのでわりと誰でも刺身にできる部位で、普通の魚とは思えなくてとても美味しいので万人向けにオススメできるものです。
残念ながら富山にいないのですが、いても多くの地域同様に嫌われていたんだろうな。


サバの白子。
完全に副産物だっただけなんだけど美味しい。鮮度さえよければガンガン使っていけることがわかる。


淡水魚の南蛮漬けというざっくりした品名で並んでたけどハスとかホンモロコ入ってましたね。ホンモロコについてはそのうち書きたいなぁという気持ちがある魚ですがまた来年。


能登島の定置網に入ったマンボウのチリマンボウ。
イカっぽい食感になるのでチリは確かにアリですね。丼にぶっかけたい。


銅蟲さんのオオナペースト。
イカナゴの成魚で作ったアンチョビにニンニクとかんずりを加えて粉砕した凶悪な旨味ペーストです。このまま舐めても美味いけど、いろんなものにつけてうまい。
パンなどにつけて食べていたけど、この後もいろいろ使われる予定。


左上から時計まわりに
ハルジオンとヒメジョオンのおひたし?胡麻油炒めだっけ?
ハルジオンとヒメジョオンのナンプラー炒め
ギシギシのナンプラー炒め

ハコベの炒め物
カキドオシの炒め物

こういうの地味だけど外せないんですよ。
どうしても長くやってると当たり前になってきて尖がった方向ばかりになりがちだけど、身近な基本的なところはとても大切。個人的にはカキドオシやハルジオンはとても美味しくて好きで、みんな騙されたと思って食べてみればそこらへんにいくらでも生えてるハルジオンが山菜のようなよい風味を醸し出すことに魅了されると思います。


縁側では炭焼きも進んでいたりして。
ホンモロコを突き刺して焼くのも有名ですね。
めっちゃ贅沢なんですが、参加者のみなさんにどれくらい伝わっていたかしら。


ヒメマスも焼き焼き。
そういえば縦横無尽君のホンモロコの煮付け食べたのに写真撮ってないし。


富山産ヒメドジョウの唐揚げ。
そのうち書こうと思ってる問題の外来魚。爆発してるけど美味しかった。


これ、てーぼーさんかな。コゴミと塩昆布と野沢菜のパスタだったと思う。
コゴミのヌルヌルで全てを包み込むパスタでうまかった。


ノビル醤油があったけど何に使われたのでしょうか。
後で写真見て思い出した。ノビルっていろいろ使えて便利ですよね。


私もノビル使った醤油だれは用意してきてて、ノビルたっぷり入れた醤油にニンニクとリンゴを足して1年寝かしたものに先日拾って納豆菌で発酵させた銀杏をつけて食べてもらいました。
銀杏なのに見事に中身は納豆になっていて面白かったんじゃないかと。

今回はエクストリームな時と違って自分が食べるだけじゃないので安全を考慮して↑この市販の納豆菌を使ってますが、この僅かな量でとんでもない量の納豆が作れますw
理屈から考えれば水煮銀杏でもできると思うので、風味はどうなるか知らないけど試してみてもいいかもね。


ビフォー


アフター。
準備編で2日かけてなんとかしてきたオナガザメとネズミザメのフカヒレを銅蟲さんの超佛跳牆(スーパーファッチューチョン)のスープで仕上げてみたものです。佛跳牆は有名なので説明不要かもしれませんがこういうのです。
食べ比べてみたけど、フカヒレ自体の差はよくわからなくなってしまった。
人件費と材料費は考えたくありませんw

サケガシラもさばいていきます。
でも他のメニューが多すぎていろいろ追い付かない。


仕上げてくれたのペンさんだよね?
サケガシラは醤油だとどうしても戦えなくて、胡麻油は欠点を欠点に感じさせないひとつの正解だと思う。鮮度や部位の問題もあるとはいえ、不味い方向に触れずにプルプルクニョクニョしてて面白い。

ところでみんなウツボのタタキの画像持ってるけど、全く見た記憶がないうちにワッキーのウツボなくなってたのはどういうことなの?
こんな感じで何かやってて見てないうちに消えてるメニューいっぱいあったんだろうなぁ。


同時に製麺機も活躍しており


こんな悪さも平行して行われているのですが・・・
ひとまずデザートエリアにいってみましょうか。


リキュール類まったく説明聞いてなかった。
今回終盤までアルコール抜いてたので酒類に意識が向かわなかったの失敗だった。


不思議な甘さという噂のステビア酒も飲まず仕舞・・・


マタタビ酒も飲まず仕舞・・・
イボセイヨウショウロは要するにあの国産トリュフで、ハチミツ漬けは私もまだ在庫たっぷりあるので味見せず。いろいろ使い勝手いいとは思います。
だんだんハリギリミソがハリネズミに見えてきた。


インスタ映え的にやってみた酒4種。
作った身としてはガマズミと桜は安定、あとイマイチって感じだったんだけど意外にヤマボウシが反響よかった感じも。野良スターフルーツは漬けて1週間目までは凄くよかったんだけどね。


干柿をコーヒーラム酒に漬けたもの。
干柿苦手な人が近くにいるんだけど、それでもこれなら食べられるんじゃないかな。うまい。


上のコーヒーラム漬け干柿と一緒に食べてねっていうクルミだったけど何故か干柿が先になくなってた気がw
クルミといえばヒメグルミの殻見かけたからこっちにもどこかにあるはずなんだよね。探さないと。


これ野食ではないんだけど、メキシコのスパイスをミカンにかけて食べるっていうやつ。
こういう発想はあまりないのでいろいろ応用効きそうでいいよね。


以前もどこかの野食会であったっけか。
安定のうまさ。ボケに実がなるイメージ自体が浮かばない人多いんじゃなかろうか。


ヤマモさんのパグラヴァ。
オニグルミとスイバと桜の葉が入ってる。食べたかったのに乾杯直後に席を外した隙に消滅していたのでLPが1減った。


昨年はたくさんヤマボウシが手に入ったのでめっちゃ作って食べてたジャム。
自分で作っといて言うのもなんだけど、梨のような石細胞みたいなのが混ざることを除けば、これ凄く美味いと思うんだよね。どうだったでしょうか?


ここからしばらく虫コーナーになります。
まずはイロモノ担当、クサギカメムシグミ。
あの時のカメムシスピリタスをそのまま寝かせてあったので風味が若干丸くなっていたのですがカメムシらしさは健在。同じなのもつまらないので蝶豆の色素で染めてみました。後味の僅かな苦味は香りが飛ぶのを恐れてスピリタスを飛ばしきれなかったせいですね。


さっきの干柿もですが、この2つも山中虎徹さんです。
毎度美味しいスイーツをありがとうございます・・・って、今回ケークサレにタガメ入ってるんですよ。奴もカメムシの仲間なので芳香成分をもっているのですが、洋ナシとか青リンゴとかいろいろ言われてて使う人次第でいろいろ化ける食材です。
左のは酒に漬けたカリンを使った焼き菓子です。どっちもうまくて、タガメ入ってるほうだって言わなきゃ誰も気付かず虫の内臓食べちゃうでしょう。


でもね、中身出し切ったタガメのカスを食べようとしたことなかったんですよね。
これ意外に美味しいの。なんてこったい。


考えた末に行き着いた最終形態に近いフェモラータオオモモブトハムシヨーグルトカナッペを出してみました。姿を見えなくはしているけど、姿のまま使ってあることの重要性が伝わっていたらいいなぁ。虫を食わず嫌いな人に限ってそこがわかってもらえないから困るんだ。
詳しくはあっちで確認してね。


しおさん作のマカロンと蜂の子。
マカロンには蜂の子1匹とソフトシェル蝉が入っています。
正直、甘すぎるデザートに放り込んだらあまり意味ないんじゃないかと思ってたんだけど予想外にこれがうまかった。特にソフトシェル蝉のほうは甘いクリームの中にいながらしっかり良さが伝わってくる。ちょっとやられた。


虫といえば期待されていたのでモンクロシャチホコの糞茶も出しました。
糞だけに出しましt

終わってから思ったけど、20種もあったらしいのにのんさんの野草茶飲んでないわー。
ちゃんと目立つブース作って、なんか美味しいもの持っていくと美味しい茶を出してくれるシステム作ったほうがよかった。いらない?いるでしょ。


さてさて、ピザも一気にいきましょう。
anovaや製麺機に続いていまちょっとアツいポータブルなピザ窯を玉置さんが持ってきてくれて大活躍。
参加者にもうポチってしまった人がいるんだけど、気持ちがとてもよくわかる。欲しい。買いそう。

汎用性もありそうだし、1週間我慢してみて気持ちが変わらなかったら買うだろう。
これを読むだけで欲しくなるから困る。
アーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


最初のこれ、何も考えず食べてしまってうまかったことしか覚えてない。


いろいろキノコピザ。
うまいに決まってる。


コシアブラピザ。
これだけチーズだらけに対してこの程度でもコシアブラが主張するので凄い。


前日に採ってきた香り高いウコギのジェノベーゼにホタルイカを乗せたホタウコベーゼピザ。
はふん。


コシアブラとコゴミはのせれば乗せるだけいいという訳でもありますん。
下品なまでに香りが楽しめるのは産地だけ。


もちろん会場で製麺した麺も威力を発揮していきます。


キャー!マダラセンセー!


あのウグイがウグイブラックラーメンに変身。
味は・・・あ、ウグイ、いる。
ぶっちゃけ、湯引きで食べた時に感じなかった、よくウグイを焼いた時に感じるウグイのクセが出てきてる。最小限の調味料でまとめてホワイトと対するコンセプトの為であって、苦手な人もいたけどウグイが悪い訳ではないと思う。酷評してるように見えるかもしれないけどこれより美味くない店なんていっぱい知ってる。
しかし凄いのは、作った本人があんまりブラック食べたことないっていうのに、見た目そんなにブラックでないのに、にも関わらずしっかり富山ブラックを感じさせる風味と後味にまとめ上げていること。わかってはいたけどなんなんだこの人変態すぎる。

対する雑魚ホライトラーメンはどうでしょうか。

ハイこっちの勝ちー!www
入交箱に入ってたメバルやカレイなどの小物にペンさんの作ってきた11種のキノコ醤まで加えられていて旨味の質が違いすぎるwww

銅蟲センセに「うまい!」いただきましたwww
もはや一家に一人マダラさん。いやダメだ食費がかかりすぎる。

面白すぎることに参加者のMさん、この後会場にいる間にヤフオクで製麺機を落札してしまいましたw
今回持ってきた製麺機は私のなんだけど、ほんと自家製麺ってわりと簡単なくせに美味しいんですよね。釣りする人はアラ出汁がうまく使えるので持っててよかったと思ってる。

ということで、私が撮れてないものは食べられてないものなのでもっとメニューあったんですけど、物凄い勢いで参加者のおなかに消えていきまして、ある程度みんな疲れ果てたところで一服。
元気な人々は雨も止んだのでダメモトでホタルイカ探しに出かけたり、ホニャララ探しに出かけたりしました。

我々は残った方々とダベり、一旦撃沈。
6時くらいに起きて朝飯作ろうかと思ってたのに気付いたら8時で焦る。
おかもとさんがハコベと豆乳の育乳鈴カステラを焼いてくれたんだけど撮り忘れ、でも美味しかったです。

せっかくアク抜きしておいたのでアケビの芽を出してみたり


これはイカトリュフ。

凄いシェフのKさんが出してくれる予定だったんですが予定が入ってしまわれたようでソースだけ託されてしまい、ビクビクしながら作りました。凄いことにこちらで採ったトリュフのほうが香りが良かったらしいので冷凍保存していたものの中味を擂り潰して託されたジュレに混ぜてみたところ、確かに香りは格段にUPしました。
私では生イカにトリュフという発想は出てこないなぁという新しい味。


あとホタルイカがですね・・・買った分じゃなくて明け方に採れた分が1㎏くらい冷蔵庫に残りっぱなしだったんですよね。1日経ってるから鮮度落ちてきててめっちゃ焦ったんですが、あのパスタならなんとかなるかなと。

コシアブラがちょっと足りなかったので、来る途中で採っておいたミツバの太い葉茎だけを1/3くらい足して香草感を補いました。
パスタを茹でる前の湯にコシアブラをくぐらせているのでパスタにもほんのり香りが移っていたんじゃないかと。


サケガシラでいちばん美味しい肝臓と腸も出しました。

濃厚な味がありながら口溶けがスッキリしている肝なので味付けも濃いめが合うと思っています。


ちょっと焦ったのは銅蟲さんが土壇場で炒飯作ろうかなってw
早炊きならなんとかなるでしょって米炊きはじめて、ほんとに撤収までになんとかなっちゃったフキノトウ炒飯がめちゃくちゃ美味かった。
本当は旨味の化身であらせられるオオナペースト様もぶっ込まれる予定だったんだけど、いつの間にかお土産に分配されきってしまって消えてたので入ってない。私も貰ってないのにうらやまけしからん。
それなのに激ウマだった。あれはフライパン一杯食える。

野食感謝祭 in 富山に参加いただきありがとうございました

こんな感じで会は終了しました。
毎度毎度思うのですが、これで参加費3000円と4000円。
2000円と5000円にしてもいい気がするけど、そうするともっと気軽な持ち込みがあってもいいはずなのに持ち込みの人に「すごいものを持っていかないと」なんていう重荷がのしかかるのも何か違うんですよね。
外食するとエンゲル係数おかしいことになりそうな食材も混ざってるし、普通に食べてたら把握しきれない品数。いままでも手ぶら参加した多くの方は安すぎるんじゃないかと思ってるみたいですが、実は採集から調理まで手間暇かけて参加してる方々のほうがもっと安すぎ体感してると思うんですよ。
普段料理していても、なかなか面白い感想や的確な感想はもらえないものですが、こういう場だと山ほど返ってくる。それがマイナー食材なら尚更でプライスレス。反響あると人ってすごくやる気になるんですよね。だから毎日ご飯作ってくれてる母ちゃんにも美味しかった時くらい感想言ってあげようね。

要改善点としては、名札に県名記入欄つけたほうがよかったなと。
あとやっぱり天候に左右されるイベントは参加者に理解があるかどうか不安があって非常にやりづらく胃が痛い。今後やるならそういうのは変態限定とか了承の上でやりたい。
いっそ酒を禁止にしてしまえばもっと使える施設も増えるし安く上げられるので、参加費も更に安くできて一石二鳥、そういう会でもいいかなと思う。だいたい参加費の高いイベントって会場代とかゲストのギャラが高かったりするんで、これくらいの規模でも保険入って尚余裕ありつつ魅力あるイベントにできるのは参加される皆様が能力の無駄遣いをしてくれるおかげなんです。ほんと感謝感謝です。
心配だったのは座敷会場ってどうなのかというところだけど、広ささえあればなんとかなるもんだなということはわかったので規模に応じて考えてもいいかなと思う。

序盤にも書きましたが、足りないところは#野食感謝祭で検索して楽しんでください。
懲りてる人がいなければ、またいつか何かやりましょう。

めんどくさがりなのでホントにやるかどうか知らんけどねw
富山以外の野食会はいつも通りワッキーの野食ハンマープライスのほうをチェックしてくださいな。

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Comments & Trackbacks

  • コメント ( 9 )
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  1. 『カムイの食卓』みたいな本を書いて欲しいです。

  2. 楽しそう!いつか野食会参加してみたい!と夢のように思ってます
    でも鬱病アル中でなお親の介護をしなければいけない身としては到底無理ですね
    せつなさんのホームページを見るのが数少ない楽しみです
    もっと更新してよー

  3. サケガシラがものすごく気になるデス・・・捕獲経験はあるんですけど当時は未知さと儚すぎる肉質に憂いを感じそのまま放しちゃったもんで・・・orz

  4. いわゆるネムリブカとか深海ザメ系の顔じゃないサメの頭部でビックリしました…
    ネズミザメは癖が無くておいしいですよね

  5. 広島の山の中で仕事してたとき、サメを食べました。刺身がおいしかったです。なのでネズミザメも刺身食べてみたらよかったかも。調べたら、ネズミザメは高値であつかってるようです。地元の人は腹が冷えるほど食べると言ってました。

  6. 富山民ですが応募が瞬殺で間に合わず…
    見てるだけでもめちゃくちゃ楽しそう…!
    次回あるならなんとしてでも参加したいですー!

  7. すごい楽しそうで羨ましい

  8. すごいすごい!
    食材確保のご苦労と楽しそうな雰囲気、それと各料理のおいしそうな感覚がダイレクトに伝わってきました。
    二日間にまたがる日程と東京⇔富山間の距離感にしり込みして見送ってしまったんですが、次回は是非に参加したいと痛感しました。
    野食感謝祭の開催お疲れ様でした&楽しい記事をありがとうございました。

  9. 北海道なのでツイッターで参加報告を指くわえながら見てるマンでした!
    そして自分もつい最近アカザラガイを漁港で購入して食べる機会があったのです。蒸してそのままでも美味しいですが、三杯酢作ってそこにぶち込んで置くと異様に甘味と旨味が増幅される感があって非常に美味しかったです!3キロのアカザラガイがあっという間に消えていきましたw

コメントしたければしてもいいのよ?(カエストハイッテナイ)

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