今回は西伊豆へ。
あまりに急な話だったので人が集まらず3人で出船。
狙いはオオモンハタ、保険は勝手に釣れるアカハタ、ボーナスはホウキハタ・マハタ・チャイロマルハタ、確変でクエ。
要するにルアーによるハタゲーです。
みんなハタの仲間だけど、こいつら何パターンかの性格に分けられるので狙うとなると釣り方が変わってくる。
しかしどうにも自分はオオモンハタと相性が悪いようで、近年やたら釣れているにも関わらず私が行く時は経験者すら釣れないという酷い日ばかりだった。
今年最後のチャンスのつもりで賭けに出た。
南に行って釣れば簡単なのはわかっているけど、そうじゃないんだよ。
北で釣りたくて、釣ったもので南方系ハタの北の味を知っておきたいんだよ。
たまたま釣れたではない、狙って絞って釣った、しかもオオモンらしい釣り方で釣りたいから巻きの釣りに傾く。
波もなく天気はよくなったのだが風が酷い。(写真は撮り忘れたので夏のものです)
スタートから深めのエリアへ行くも、釣ってる間に何度も帽子が吹っ飛ぶ。
キーパーがついていなかったら何度水没することになったかわからない。
爆風だけにとどまらず、出船前に聞いてはいたけど本当に潮の速さが酷い。
風による糸フケと激流で久々に着底が感知できない現象を何度か味わった。
そんな訳のわからない状況ゆえか
タマガシラ釣ったことないんだけど
— ざざむし。の人 (@nekton27) 2016年11月6日
昨日こんなこと言ってたばかりなのに
なんか勝手に釣れたwww
いやぁタマちゃんかわいい。
アカハタさん達はわりと通常営業。
浅場のリリース可能なものはリリースしながら続ける。
深場はアカハタが減ってアヤメカサゴが増えてきた感じがする。
水温はまだ22度あるが、着実に海の中の季節も冬へと向かっているようだ。
このようにバス用のジグヘッドにバス用のワームでもマダイは釣れます。
って、そうじゃないから。
オオモンハタ狙いに来たんだから。
そうこうしている間に打開策が見つからないまま昼になってしまった。
そろそろ風も収まっただろうと最初のエリアへ移動。
確かに風は収まったが、潮も完全にストップしている。
ボトムを小突いてみてもアヤメカサゴすら反応してこない。
「もうしばらくしたら潮が動きだすはずだから」と船長。
30分ほど沈黙が続き、ふとラインが前方に走り出す。
潮が動きはじめたかと思うと再び激流に。集中すべき時が来た。
すると僅か数分後、隣のSさんのティップに表れた激しい2段突っ込みで沈黙は切り裂かれた。
いい感じに暴れて上がってきたのは43cmオオモンハタ!
マジかよ・・・ちゃんといるじゃんよぉぉぉぉぉぉ!!!!!しかもパワースクイッド7inchの2.5ozテキサスかよwww
よくこの厳しい状況にこの釣れる気がしないワームで集中できたもんだよ。
見てたからわかったけど、明らかに今日のオオモンは浮いてない。
まともなスイミングじゃ確率が悪いわけだ。
かといって全く信用してないコイカLLなんか持ってないしなぁ。
スイミングテンヤ40gツインブレードチューン+フラッシュJシャッドSW5inch
これしかねぇ。
単純なアピール力強化だけでなく、リフト後のフォールスピードを抑えて魅せる間を長く作る為にチューンしたもの。
ボトムトレースしてみるとその差がよくわかる。
もうロスタイムなのでこれ一本で集中するしかない。
3投ほど投げただろうか・・・スイミングから止めてフォールに入ったところでそれは来た
ドスッ
!?瞬間的にアワセをくれてやる。
・・・しかしバットからぶん曲がったまま岩に掛かったかのように反応がない。
いや、今のは根じゃないだろ!?
スプールを押さえて鬼アワセ追加!
するとまるで海底にロープで繋がれた酒樽が水流に流され動くような気持ち悪い反応が伝わってきた。
間違いない。
地球じゃない。
捨てられて沈んだ極太ロープに巨大な牡蠣殻とホヤの束がくっつているものが引っかかったかのようなゆったりとした重さで移動をはじめたのがわかる。
本気のロックフィッシュは潜らせないようガチドラグで引き剥がすのが鉄則だが・・・
やばいぞこれ・・・16lbMAXでも7.25kgだから結節強度と劣化考えると3kg台じゃ絶対無理な相手だろこれ?ってことはライン負荷抑え目にしながら根に潜らせずボトムから引き剥がにゃならんのか?水深36m、ふけてるうちはラインのクッションが効くからもうちょいドラグ締めて止めは指ドラグ、10m上げたら忘れず緩めないとな。あと絶対ポンピング禁止。ポンピング禁止。
もう完全にポンコツな脳が普段からは考えられないスピードで対処を考え、ドラグ調整しながらここまで2秒。
時折こういうギリギリが発生する時の覚醒する感覚が楽しくて狩りはやめられないのだ。
圧倒的な力でねじ伏せる釣り方のほうが簡単なんだけど、私らは漁師じゃないんだから。
しかし相手の正体はいまだ不明。
動きから想像するにエイの線は100%ない。
サメでもない。
ヒラメかとの声にそうかも?と思うがヒラメならメーター確定コースだけど、1m底を切った位置で殆どスライドしないのには違和感がありすぎる。
これ絶対ハタ系だろ。
となると、フッキング位置は神のみぞ知る。位置次第では勝率は極限まで低い。
刺さっていない可能性があるから絶対ポンピングをしてはいけない。
まるで浮く感覚が伝わってこず、最初に数巻きで糸フケが巻き取れてからしばらくはリールも巻けないでいる。
しかし幸いなことに奴も一気に突っ込もうというほどの動きはなく、「なんか痒いな」くらいの感覚なのかもしれない。
糸を通して僅かにこちらを向いたような感覚が伝わってきたところで状況は動く。
ここだ!と巻きはじめると、奴も突然暴れはじめた。
途中、ドラグを微調整して滑り出しを早め、大きくもっていかれないものの不意の突っ込みをかわし続ける。
タックルが華奢だと魚って全然弱らないんだよね。
うっすらと影が見えたところで動きが急に素直になった。
おそらく水圧に負けたんだろう。
ボフッ
水面に浮かび横たわる魚体
ホウキだーっ!!!
逆転ぃよっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!
久々に叫んでしまった。
もうほんとに釣れなくて内心泣きそうだったからw
クエもやるからわかるけど、こんなのはゴツいタックルだったらカスみたいなもん。
でもこの嬉しさは変えられないものがある。
使用タックル
ロッド:DEVILルシファー76H
リール:14ステラC3000HG
ライン:ファイヤーラインEXT1号16lbHVY+フロロリーダー16lb
硬すぎて自分には使いこなせないなと思ってロックフィッシュ専用と化していたエギングロッドが限界まで頑張ってくれた。
竿がヤワだったら潜られて終わりだったろうし、そもそも歯の隙間を貫くことすらできていなかっただろう。
ラインも釣行10回以上使ったままなのでかなり劣化していたし、飲まれていなかったとはいえ直線強度はかなりギリギリだったと思われる。
しかし狙っていたオオモンハタはまだ釣れていない。
ロスタイム終了も近い。
そんな中、S氏2本目のオオモンハタ49cmを追加。
なんでや・・・完全にアオリパターンなんか?
S氏はホウキ釣ったことなくてホウキが釣りたくて仕方がない。
自分はオオモン釣りたくて仕方がない。
どうにも空回り。
そして終了。
orz
また宿題が残ってしまった。
まぁ、それはそれ。楽しみが残るというのは生きる希望にもなるのです。
フーン
50cmオオモンハタしか想定してこなかったからクーラーに入んねぇわwww
ほんと、本気で狙ってもなかなか掛かってくれないのに、パワー不足のタックルの人に限って掛かってはぶっちぎっていくんだから困った奴らだよ。
ぶっちぎられなかったけどな!
2年前、同じ場所で全く同じ引きを味わったけど、その時は苦戦の末にポロッとフックが外れて帰ってきたんだよね。
あれは刺さりきってなかっただけでこれクラスの奴だったんだなと理解した。
沖上がり、計量してもらったら71cmで5.26kg。
いやー嬉しい。
沖上がりのラーメンが美味い。
帰り際、港にいたハリセンボンを引っ掛けて終了。
とりあえず、突発はあるかもしれないけど年内の普通のロックフィッシュはこれでおしまいの予定。
・・・普通のはね。
これは感動レベル
普段陸っぱりか筏でやってる自分には刺激が強すぎます
こんなサイズが掛かった日にゃ腰抜かしてしまいそうです
ホウキハタ料理編楽しみにしてます
陸でも時々事件が起こるので、経験値も準備も万全にしておきたいですね!
釣りも料理も文章も上手い、しかもイケメン!
…なにこの完璧超人…。
イケメンなんてどこにおるんやー
そして貧困にあえいでいるから船に乗ったら絶対に元とってこないといかんのです
>年内の(中略)これでおしまい
オオモンハタ・リベンジがありそうな気がしてなりません
(200発目の記事ですね。今後の更新も楽しみにしています)
あぁ、もうそんなに駄文量産していたんですね。
オオモンは確かに仲間が既に予定しているんですよね。
誘惑に負けそうでやばいです。
す、、すごい。釣れてるのは分かってるはずなのに臨場感あふれる文体でドキドキしながら読んでしまった
大きさもすごいっすなあ~
いつかこういうのが釣れるようになるといいのですが、「む?ポンピングってなんだっけ?」ってググるレベルなので、まだゴンズイたんとかアイゴたんに遊んでもらうのが分相応なのかもしれませぬ…。
ルアーかっこいいけど釣れる気がしないマン(‘A`)
ルアーは1匹釣れてしまうと途端に信頼感が生まれる不思議な物体なので、なんとなくで時々使ってみるとよいですよ。
当たるとエサの比じゃない威力を発揮することもありますので。
今回の釣行は結構テクニカルな潮だったのですね。
こういう時こそ行ってみたいです。
それにしても、ホウキハタの大きさは見事ですね!
いろいろマイナス要素もある中で揚がったのは
流石と思います。
思わず叫ぶのもうなずけますw
今後の根魚予定は…モロコですか⁉
過去の失敗が着実に身になったなと思いました。
モロコも誘われてはいるんですけど普通なので後回しですね
いつも楽しく読ませてもらってます!
凄い!
読んでて興奮しました!
そしてめっちゃ釣り行きたくなりました笑
このホウキハタもの凄い脂の乗りだったんじゃ?
料理の方も楽しみにしてます!
脂やばいですね。
僅かな中落ちこそぎ取ってる時も半分脂なんじゃないかと。
すごす!実際に釣ったこと無いのに、読んでてすごく臨場感を感じて面白いです
もはや釣りブログですな(^0^)
ぼくは潮流の中での釣りとかやったことないんで、挑戦してみたいですね!
コメントしてないけどいつも更新楽しませてもらってます~(´▽`)
寒くなってきましたが、ご自愛くださいますよう
釣りブログにする気は全くないですが、やったことない人にも空気が伝わりそうな時くらいは書いていこうかなと。
バスタックルで十分できる釣りも多いので機会あればやってみてくださいな。
エギングロッドで5kgはすごいですね!
いやあ熱い!
過程が違うだけで嬉しさ倍増ですねー
ブログアップありがとうございますぅ…>_<…
超興奮しました!
糸フケがあるからこその勝利でしたか!
凄いです‼︎
ガチで動かなかったからヌボ~っとホバリングしてたんでしょうね。
本気で突っ込まれたらドラグ追いつかないかもしれないですしね。
釣り初心者が見てもワクワクしますね。
僕のは全然しょぼい相手ですが、それでも大物が掛かった時に、
ドラグの調整やいなし方、寄せ方を一瞬で考えるのが楽しいです。
つい欲が出て、ばらしちゃう事も多いですが(笑)。
根魚じゃないですけど、僕はまずメバルを釣ってみたいなぁ。
今夜も雨が上がったら夜釣りに行くので楽しみだぁ(^^)。
今日は謎な組み合わせの仕掛けで実験です。
中通し斜め電気ウキ+軽量ジグヘッド+アオイソ、さてはて?
メバルは30cm超えないとなんてことないですけどね
てか、そのリグはおもいっきり普通ですよw
更に安く済ますなら電気浮きの代わりにスーパーボールですが。
なんてことだ、「僕の考えた最強の仕掛け!!」が普通だとは….。
こないだは結局雨で行けなかったので、今夜挑戦してみます。
メバトロボールとかいう飛ばし浮きで飛距離を稼いでみたのですが、
電気ウキで視覚的にもあたりを拾えたらという作戦です(^^)。
先日初めてジグヘッドを投げてみて分かったのですが、
ウキでエサを垂らしてるよりも、水中のどこを通すか、
どこで落とすかなどをより立体的に考えさせられますね。
結局、水面下ずる引きでアジとセイゴが釣れただけでしたが(^^;)。
普通のウキ釣りなどもそれはそれで考えること多いですが、ルアーだと集中する情報が更に多くなりますよね。
視覚でアタリを取るというよりは位置確認で、アタリはすぐ手元にきますよね。
ボーナスホウキおめでとうございます。
あれ・・・ここ釣りブログだったっけ?
というくらい釣りしてて良いですねー
釣り経験者なら「やばいぞこれ・・・」から始まる緑文字がほんの一瞬だというのがよく分かる
釣り方でこんな違うてほんとに性格が違うんですね
普通でないロックも楽しみにしてます。
陸でも船でも覚醒する瞬間ありますよね。
あいつらみんな浮く時は浮くんですが、分かれる時は見事に分かれるので釣り分けもできるんですよ。
普通じゃないほうは負け戦の可能性大きすぎるのでなんともいえませんけどね。
5260!?良く上がりましたねー!凄い腕!
最初に潜られなかったのは半分運みたいなもんですね