ざざむし。





見た目怪しいウスタケも食味は普通

最初から言っておきますが、たいしたことはないです。
ただのメモ的な。
ウスタケ1ラッパ状で水が溜まる、いかにも奇妙な形をしたキノコですが、キノコ好きなら普通に当たり前のキノコ。
いまでこそ毒キノコとして図鑑には掲載されていますが、昔の図鑑だと普通に可食のキノコ。
実は毒キノコでした~てへペロ
みたいな。
キノコってそういうの多すぎ。

というのも、1年塩漬けとかはともかく、ただ茹でこぼすだけで無毒化するものが結構多いので、疑問も持たず伝えられてきた通りに料理してきたら当たらなかったというのが結構多いんだと思います。
で、茹でこぼしたら旨味が逃げちゃうから勿体ないじゃん!
な~んて、茹でずに調理して当たっちゃうっていうね。
このウスタケもそんな部類なんじゃないのかな。
ウスタケ2有毒成分はアガリチンやノルカペラ酸だそうで水溶性・熱分解性があり、茹でこぼせば食べられるという話はあるが、過食すると中毒するとされています。
チョトマテ。
過食すると中毒?
つまり、茹でこぼしても完全な解決になってないのでは?
また、過食の基準が不明。
毒キノコって試したという話も大抵は1〜2本だからアテにならないが、昔は可食菌とされていたんだからもっとイケるはず。

という訳で、なんとなく採ってきた一掴み大小6本の計70gを一品に。
念を入れて2度軽く茹でこぼし、晒した時点で赤色やイボは完全になくなった。
茹でこぼして食べる食材の場合、茹でこぼすことで旨味が全て抜けてしまうものとそうでないものがあり、キノコも両者あるのでこの時点で1本そのまま食べてチェック。

旨味は決して濃いとはいえない。
チャキチャキという小気味良い歯応えがあるのでこれを活かすのが良さそう。
おろし和えにし、赤さが消えて寂しいので元の赤をイメージしてイクラで塩味と旨味を補ってみました。
ウスタケ3ウスタケのイクラおろし和え。
薄くなったキノコの風味も殺さず、まぁいいんではないかと。
6本食べましたが、全く平気です。
茹でこぼして食べる場合は、それでも旨味が強いか、歯触りが優れているか、凄い栄養価が残っているか、いずれかの特徴がなければわざわざ食べる価値はないと思っているのですが、ウスタケの場合は歯触りだけなのかな。
かろうじてアリかな。

あんな怪しいキノコ食べる人は限られるでしょうが、そもそも確実に毒キノコなんだし真似は自己責任で。
というより、聞きかじりを流布しないようにしたほうが二次被害は減るかと思いますんで、やっぱり毒キノコとされてるものは安易に食べられる話だけするのはどうかと思います。

ちなみにアガリチンはあの有名なアガリクス茸の成分でもあるんですよね。
流して捨ててしまうんだけど。

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Comments & Trackbacks

  • コメント ( 2 )
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  1. ホウキタケと近縁なのでそれなりに美味しいのかと思いきや、そうでもないんですよね…
    やっぱり茹でこぼしで旨味がどっか行っちゃうんでしょうね。

    てか茹でこぼしてもしっかり美味いのはシャグマたんだけなんじゃないか説。

    • ホウキも茹でるとめちゃくちゃ出汁出るキノコですしね。
      水溶性で全部出ちゃうタイプなんでしょうね。
      毒性消えてある程度風味が残ってくれるなら良いんですが。

茸本(wacky) への返信 コメントをキャンセル

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