ミズウオが想像以上に手強く、全く調理らしい調理が進まないのでUPにはもう少し時間がかかりそう。
前座を上げておきますので暇潰しにでもしてくださいまし。
本編でも触れてますが、ミズウオの胃の内容物は貴重なものも含まれることがあり、一部の研究者には重宝されているようです。
今回はたいしたものがなかったんですが、ちょっとドキドキさせられたのがコレ。多分、ユウレイイカ。
よほど鮮度がよくないとイカタコは臭くてたまらないんだけど、意外に悪臭が弱い。
不明種だったら保管しよかと思ったけどユウレイの傷物なら不用。
胴が噛み切られていて、肝はさすがに劣化しすぎなので廃棄し、酢で洗って茹でてみた。
鮮度が落ちてたからなのか、もともとこういう奴なのかわからないが、あちこちに水泡みたいなのができて食欲をそそらないね。
クッソ長い触腕はハリガネムシみたいになってしまった。
伸びすぎw
脆くなってるかと思った触腕がここまでゴムゴムしてくるとは思いもせず。
味は、まぁ、イカだね。
ところが普通の足は違った。
あれ・・・アンモニア臭いよ
明かにアンモニア臭いw
これも最初からなのか鮮度のせいなのか不明だけど、どちらにしても普通のイカなら多少鮮度が落ちたってこんなアンモニア臭は出てこない。
深海イカだけに、ダイオウイカなんかと近い成分持ってるんだろうね。
食べられんことはなかったけど、明確に不味かった。
やっぱり鮮度の良いやつを食べてみないと何とも言えないなぁ。
副産物その2
~寄生虫編~
これ、胃袋の内側。
表面には吸虫っぽいのが数匹、透明な厚い膜の下にはアニサキスなどの線虫や粒状の寄生虫が多数いました。
こいつらはよく見るやつだし、気にしないでそのまま煮てしまったので今回は割愛。
問題はこいつらです
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
発泡スチロールの中を覗くと、ミズウオの肛門からゾロゾロと出てきていました。
白いのはサナダ系の条虫ですね。
10cmくらいかと思ってましたが、状況でかなり伸縮しています。
赤いのは一体何でしょう?
いずれも動きは緩慢ながら蠢いています。
とりあえず冷蔵庫に入れておきましたが、冷えると固まって動きが悪くなり、15度くらいまで温度が上がるとまた元気に動き出しますね。
冷蔵庫で3日生きてました。
これだわ。
平坂さんが現場で味見して苦かったって書いてた奴w
さなだうどん完成。
薄めの出汁を沸騰させてるところに放り込んで10秒くらい過熱しただけですけどね。
<<絶品の真田うどん様とは一切関係ございません。>>
多分、寄生するのはミズウオだけじゃないだろうから、筒切りや丸のままで圧力かけて煮たりする時にこういう奴らがいても気付かず食べてると思うんだよね。
無毒で味さえ悪くなければ、理屈が感情を凌駕できるか試すには良い機会ですね。
だが、ウソかホントか知らんがイタリアにはマカロニ・ディ・マーレ(海のマカロニ)なんていう魚のサナダムシ(ディグランマ・インターラプタ)を使った料理があるんだとか。
近い仲間ではあるんだろうし、美味いかもしれないよね。こいつマジなんなん?
動きはユムシとヒルのあいのこみたいだったけど、ここに穴が並んでるってことは口と排泄口が前に偏って付いてるんだよね?
柔らかい歯切れ。
なんだろう・・・めっちゃくちゃ煮込みまくったホルモンみたいな柔らかさ。
味は特にない。
主役?のサナダ系はどうだろうか。
加熱して縮んだけど、それでも30cm超えるのもいるね。
これ、生きてて本気で伸びたら1mくらいいくんじゃないのかな。
あー
出汁の味しかしねぇw
縮れ麺はスープがよく絡むからね!
食感は弱くてニュウメンみたいだ。
小麦の味が全くしないニュウメンだね。
生で味見しなかったから生の味はわからないけど、過熱した分には苦味はない。
ぶっちゃけ、ミズウオより食べ易いとだけ記しておこう。
サナダムシは棊子麺みたいな形とはよくいわれますが
本当に麺として食べるとは、、、。
あまりにも奇抜な発想と実行力にコメントせずにはいられなかったです。
賞賛します。貴方はスゴい。
なんの役にも立ちませんけどね。
でもやっぱりうどんはうどんのほうがうまいです。
赤いユムシもどきみたいなヤツはBotulus microporusという吸虫のようですね。
また新たな食の開拓地を切り開かれたようで…
さすがです!
まさにそれですね!
Wikiにもミズウオから出てきたやつが載ってたけど、こいつらの生活サイクルも謎ですね
吸虫かな?と思ってWikiを見たらしょっぱな載ってましたw
ミズウオだけに寄生してるとすれば何てニッチな…
でも駿河湾でひとシーズンにあれだけ打ち上げられてるのを見ると
ミズウオの生息数自体は結構多くて寄生しやすいのかもしれませんね
身体にどうか知らんけど、クセはないし大きいので数あれば食用にならんこともないですね。
少なくともミズウオ本体よりはずっとマシw
ナメハダカっぽいのも入ってらっしゃったのですね。
さなだうどんはマンボウの消化管に入ってるのに見た目そっくりです。
マンボウとミズウオ、一見接点なさそうですが外洋で水っぽく柔らかい餌を手当たりしだい食べるというのは良く似ているかもしれません。
ちなみに私の地域のマンボウで線虫は見たこと無いです。あと、マンボウの鰓にはもれなく5円玉サイズのチョウの類が大量についてます。
ナメハダカっぽくもあるんですが、まともなナメハダカを目にしたことがないのでなんとも。
頭の骨も溶けかかってて歯とか全くわからないし、鰭も全部溶けてなくなっちゃってるし。
マンボウも寄生虫だらけですよね。
体表の巨大ヒジキムシみたいな奴を叩き落す為に見えるジャンプとか有名だけど、エラについてるチョウは賢いですねw
5円玉サイズもあるのかー
奥さん、サナダうどん食わねーか?
#サナダどうでしょう
ご一緒にどうでしょう?