加熱調理用の青バナナは日本ではそんなに見かけるものではないけれど、食べたことのある人は意外と多いかも。
日本ではバナナといえばスイーツ的な果物の位置づけだけど、原産国では未熟なものを主食のひとつとしているところも多い。
だから旅行の際に普通に食事の中に紛れていても気付かず食べている人が多いんじゃなかろうか。
青いだけに甘くもないバナナだけど、レジスタントスターチという成分が多くて便秘に良いんだとか。
女性だけでなくデスクワークが多いオッサン達にも有益なのだ。
で、なんだか納得いかないのがこの青バナナ、高い。
黄色いバナナが100~200円で数本買えるのに、料理用の青バナナは同量でだいたい3~4倍の価格。
料理用青バナナも何種もあるのだけど、どれも似たように高い。
バナナなんてみんな青い状態で輸入してるんだから、生食用バナナだってもうちょっと青いままで売ってくれたっていいのにと思う。
中途半端な若さじゃ甘味が出ちゃってダメなんだけど。
青バナナ料理といえば、蒸し料理・炒め物が多い。
和食なら天麩羅がテッパン。
生食バナナのように剥けないので、ナイフで皮を剥いて調理する。
ホクホクしてほんのり香る風味がサツマイモっぽい。
細切りしたかき揚げはジャガリコみたいだ。
青バナナはまさに木になるイモだ。(正確には巨大な草だけど)
多分、イモ天と言って出したら気付かない人もいるだろう。
ソース、醤油、ケチャップ、マヨネーズなどなんでも合うから、わりと優秀に思うのだ・・・が。
レシピ検索しても和食は殆どまともなのが出てこない。
最近、根菜類も徐々に物価が上がっているような気がする。
安く輸入できているはずの青バナナが青く安いまま市場に出せるのならば財布も助かるのだが。
もちろん、食べ慣れた和食の代用になるのならば、だ。
とりあえず作ってみた。
肉ジャガならぬ、肉バナ。
見た目はそれなりに肉ジャガっぽいではないか。
だがバナナだ。
そして食べて思う。
味染みねぇ!
しかし長所もひとつわかった。
殆ど煮崩れしないのだ。
だったら煮含めてしまえばいいのではないか?
出汁で煮て、そのまま冷ましたから味は染みているだろう。
見た目は皮の一部が残っているとアクが変質するのか、黒っぽくなってしまうのがサトイモと違って美しくない。
でも見た目的には不味くはなさそう。
そして
カツオ出汁と合わねぇーーーorz
食感はヤマイモを煮たような感じに近いんだけど、ここにきて僅かにフルーティーな香りが邪魔だ。
やっぱり和食にあまり使われていないのには理由あるんだね。
皮目が変色する通り若干のアクがあるので、天麩羅の場合は山菜のように相性が良いのだろうと思う。
摩りおろして団子にして蒸すとかもいいけど、面倒だね。
こうなると大学バナナくらいしかいけそうにないね。
いや、甘いものなら黄色いバナナでええやないの。
素直に現地料理に則すしかないのか?
そうするとやっぱり一般にはなかなか浸透しないよなぁ。
残念。
ちなみに現在のバナナは種ができないので人間がいないと繁栄できない植物になってしまった。
バナナの原種はアケビのように巨大な種だらけ。
あれ食べてみたいよなぁ。
初めまして。いつも楽しく拝見しています。
賽の目にカットして納豆に出来ませんかね。
大学バナナw
参考になりました!
笑いも!(“⌒∇⌒”)
肉じゃがならぬ肉バナの語感プレッシャー。
キワモノな食材ばかりに目を奪われがちですが、
刮目すべきは「できらあっ!」とばかりに食材せしめんとする調理の綾だと思いまっする。
言わずもがなそれを支える熱意や食材に対する謙虚な姿勢もネ!
煮崩れしないって特性は面白いですね。
鰹ダシや昆布みたいな生臭くも香ばしい風味とは相性がイマイチっぽいですが、
揚げ物や焼き物には割かし強そう。
後者のような古風な和食路線ではなく、ざっくりとした家庭料理向けというか。
…と言いつつも、頭に浮かんでくるのはジャガイモやナスの代用品みたいな料理ばかり
美味しんぼの豆腐対決のブラックさん状態
山岡さんの一言が突き刺さるぜ
>>ちなみに現在のバナナは種ができないので~
これが今ちょい問題になってるぽいんですよね。厳密に言うと病気なんですけど
同じ株っつーことで伝染病にバッタバッタやられてるみたいで
チョコの元のカカオよろしくポピュラーなのに先行き不安な食材を目の当たりにすると、
こちらのサイトの真価に気付かされるぜ
細菌みたいに環境が悪くなると種ができるようになるとかいう野生の神秘みたいなものがあればいいんですけどね。
そんなご都合主義なかなかないですよね。