ざざむし。

マムシグサとその仲間は救荒植物の皮を被った破壊神だった

救荒植物とは飢饉や戦争などで食料が不足した時にしのぎの食糧として利用される植物。

多すぎるし定義がいまいちわからないのでwikipediaからコピペすると
・ 全草 – ノビル、タネツケバナ、イスランドゴケ、キクノリ、スギノリ
・ 茎 – イタドリ、ウワバミソウ、チョウセンゴミシ、ソテツ(デンプン)
・  葉 – ナズナ、ヒユ、ヤブカンゾウ、ヤマアザミ、アカザ
・  若草 – オオバコ、クサギ、タラノキ、アキギリ、マツムシソウ、ウコギ、リョウブ
・  根 – オケラ、アシタバ、クズ(デンプン)、ヒガンバナ
・  茎、葉 – タビラコ、ダイコンソウ、スカンポ、シオデ、ツルナ、スベリヒユ
・  地下茎、塊根その他地下部 – キクイモ、テンナンショウ、オニドコロ、チョロギ、アマナ、コヒルガオ、ミツバツチグリ、アカウレ
・  果実 – クサボケ、カリン、ツクバネ、イヌビワ、ジュズダマ、カラスウリ、ウグイスカグラ、イワナシ、サルナシ、マタタビ
・  種子 – トチノキ、カシワ、クヌギ、コナラ、ブナ、カヤ、カラスムギ、ハトムギ、イチイ、マコモ、ミノゴメ
・  花 – ユウスゲ、ニッコウキスゲ
・  葉柄 – ハマシシウド
・  鱗茎からデンプンを得る – アマドコロ、ナルコユリ、マンジュシャゲ、ウバユリ
などとされているっぽい。(2016.11.17現在)

こうして見ると春の七草もあれば、普通に山菜として親しまれているものも多い。
通常の野草に関しても私の知人界隈では普段から当たり前に食べられているものもかなりある。
反面、以前食べてみたヒガンバナのように誰も手を出さない明らかな有毒植物もいくつか見られる。イチイなんて実は甘いが種子が有毒なので、あんな小さな種をなんとかしてでも食べなきゃいけなくなる状況なんて想像もつかない。
だからここに列挙されているからと安易に食べれば中毒で病院送りや死ぬ可能性もある。
海外でいえばソウルフードなんていわれて利用されたヨウシュヤマゴボウも似たような位置づけといえるかもしれない。

ヒガンバナよろしく、デンプンをとるものは部位こそ違えど基本的にやり方は同じなのであまり興味は沸かないのだが、特定条件で焼くだけで食べられるとされるものもあり、それは試したことがないのでやってみたいと思っていた。
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そのひとつがマムシグサだ。(写真はテンナンショウ属の何か)
上記のコピペの中に無いんだけど、サトイモ科テンナンショウ属は概ね同じような毒性があるらしく、テンナンショウ属のマムシグサも毒成分はシュウ酸カルシウムの針状結晶・サポニン・コイニンなどで、誤って食べても口から喉まで激痛が走り飲み込めないらしい。
それでも食べてしまうと下痢・嘔吐から心臓麻痺、最悪の場合死亡するそうだ。
逆に言えば、口に入れた段階で強烈な反応が出るというのはわかり易いので普通は中毒に至らないし、毒性が消せるのならば消えた確認をとってから食べることができるはずだ。実際、救荒植物として利用されてきた記録が多く残っているらしい。(どうも眉唾なのは、テンナンショウ属が混同されていて種が特定できていないものもあるのではないかと思っているのだが。)
しかしこれもヒガンバナ同様、実際に食べてみたという本人の話は非常に少なく、あっても殆どが伝聞だ。

いろいろ調べてみると刺激を感じないよう噛まず飲み込むなんていうトンデモな方法も語り継がれているらしいが、明らかに危険なので除外したい。いろいろ化学的に考えればテはあるのだろうが、飢饉状態にあっては「簡単」に「安全」な状態へ加工できるというのが最も重要と考える。
そんな訳で、川原へやってきた。
材料は
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マムシグサ。
この斑模様がマムシっぽいってのが語源らしい。
これと
%e3%83%9e%e3%83%a0%e3%82%b7%e3%82%b0%e3%82%b504ウラシマソウの
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根っこ。
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マムシグサの球茎はさすがに大きく、女性の握り拳くらいは余裕である。
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対してウラシマソウは大きなチューリップ程度か。
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洗ってみると、ちょっとコンニャクイモっぽくて同じサトイモ科であることを納得させる。
コンニャクだってシュウ酸カルシウムだらけでどうしようもないのを昔の日本人がなんとかして食べられるようにした変態的食物なのだ。
こいつらだってなんとかなるんじゃないか。
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茎の付根のあたりは食べていた時代でも毒性が強すぎて捨てていたらしい。
割ってみると、めちゃくちゃヌルヌルしたヌメリが出てくる。
私の手は平気だったが、肌の弱い人は即効でかぶれるらしいから注意。

これらの球茎を灰の中で焼くことでアルカリがシュウ酸カルシウムに作用して食べられるようになるというのでやってみようと思う。
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明さん!絶好の丸太がありましたよ!

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丸太や枯草を焼き、いい感じに炭と灰ができたのでそろそろ焼いていきましょう。
とりあえず焼くのはマムシグサとウラシマソウ1個ずつにします。
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灰をかぶせ、まだ熱くくすぶっている炭を乗せ、更にこの上に枯草を盛って灰を増やしてしっかり焼いていきます。
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ところでこの実、まだ未熟で固めなものはシュウ酸カルシウムが強くてエグいのですが
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完熟すると甘いです。
が、妙な青臭さみたいなものがあり決して美味いとも言えないので食べる価値を感じません。
未熟果を食べると人によっては病院送りみたいなので気をつけましょう。
(マムシグサの完熟とはただ赤い状態ではなく、触れて柔らかく汁気を感じるくらいまで熟した状態です)

~1時間経過~

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茎は焼けちぎれてしまいましたが、どうなっているでしょうか。
掘ってみましょう。
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うまく焼けたかな?
触った感じはフカフカになっていますね。
ちょっと良いニオイもします。

日も暮れてきたので、続きは家に持ち帰ってからにしましょう。
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マムシグサの球茎を剥いてみたところ。
焚き火の香りも合わさって良い感じのイモの香りがします。
ただ、大きいせいで焼け具合が違うのか、面によって感じが違いますね。
これだけ大きなイモが食べられれば、飢饉状態ではさぞや嬉しいことと思います。

食べる前にウラシマソウも剥いてみましょうか。
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めっちゃいいニオイがする。

やはり小さい分だけ熱の通りも良い感じで、これは期待してしまうな。
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剥き完了。
熱もしっかり通っていそうだし、まずウラシマソウからいってみましょうか。
芯の黄色いところは食べてはいけないという話があるので、半分に割って見てみましょう。
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唯一、実践してみた人の伝聞のような記述を読んだことがあるが、灰の中で焼くと外側はなんとか食べられるが、芯のほうの黄色い部分は刺激があって諦めたというようなことが書いてあった記憶がある。
なるほど、あの部分は食べてはいけないのですね。
要するに、外側のホクホクと柔らかくなったところだけを食べればいいという訳ですか。
これはわかり易い。
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ホクッ

あぁ、イモ・・・っ

ぃ゛ぃ゛あ゛あ゛っあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っっぺッペ ごあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛゛゛゛゛゛゛゛゛゛゛゛゛゛゛゛゛゛゛゛゛゛゛゛゛゛゛゛゛゛゛゛゛゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛

先日、生のジョロキアを味わって、あれは辛さ(からさ)ではなく暴力だと思ったのだ。ジョロキアの辛さ(からさ)は舌をガンガン叩き潰しにくる暴力。
しかしウラシマソウのそれは口に入れて2秒後には一見辛さ(からさ)から始まったかのように思えたが、僅か数秒後には舌の上下から電撃の走る剣山を突き刺して馬に引っ張らせるかのような拷問に変貌し、どんなにうがいしても舌を歯ブラシで磨いても何も変わることない辛さ(つらさ)だけが上限のまま30分以上続いた。
途中、クロネコの配達が来たが「あい。あぃ。おうも。」などと全く簡単な言葉すら発することができないまま涎をこぼしそうになりつつ対応。
ひたすらうがいしながら涎をだくだくと流し続け、痛みの峠を越えてPCの前に戻ってこれた頃には1時間近く経っていた。
峠を越えたといってもまだ尋常ではない痛みなのだが・・・口の中にあったのはせいぜい10秒程度だったはずなのに。
マジで精神磨り減った。
あのまま川原で口にしていたら間違いなくフルスイングしてたな。

これは確かに「辛さ」(からさ)に分類される痛みかもしれないが、ちょっと度が過ぎている。
トウガラシのカプサイシンのように熱くなる訳でもないから、完全にただの激痛だ。
幼い子供なんかショック死するんじゃないだろうか。間違いなくトラウマ要員だ。
こんなものを飲み込んだらと想像するだけでもゾッとする。

よく火が通ったと見えたウラシマソウですらこの破壊力では、残されたマムシグサはどうなってしまうのか。
そもそもこの激痛の原因物質は何なのか。
シュウ酸カルシウムは濃いとエグ味が酷いらしいが、エグ味などというレベルじゃなかった。針状結晶が悪さをするといってもキゥイフルーツなんかの凶悪バージョンくらいなものかと想像していただけに、次元が違いすぎて言葉も出ない。
コイニンは中枢神経を止めにくる神経毒だし、こんなに即効で痛みのように感じるものだと、ヒトデなんかは食べてすぐに辛いような痛いようなチクチクしたような感じになるから同じくサポニンだろうか。確かに生の時のあのヌルヌルは強度の界面活性がありそうだし、サポニンなら細胞膜を破壊してくるから細胞が一旦破壊されてしまえば痛みが後を引くだろうし・・・可能性が高いな。
しかしヒトデのサポニンを戦闘力5のゴミと仮定するとウラシマソウの戦闘力は53万じゃ足りねーよ。
超神水を口にした時のヤジロベェの気持ちが初めてわかった気がした。

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しかしそれでもやっぱりマムシグサはマムシグサでやはりプレーンの味見はしておきたい。
もしかしたらウラシマソウはダメでもマムシグサは大丈夫かもしれないじゃないか。
舌の痛みが治まるのを待っていたが3時間経過しても熱いものを食べた時の火傷のような状態から先はなかなか回復せず、仕方が無いのでそのまま味見することにする。

なるほど、よく見ると全体に火は通っているとはいえ、段階があるっぽい。
この焼き芋みたいになっている部分は触った感じもかなり違うし、ここならどうか。

さすがに先程の衝撃に日和って半分程度を齧ってみる。
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・・・・・うん
イモだ。
サトイモに少しジャガイモを混ぜたような、デンプン質の旨味があるイモだ。
いまだウラシマソウのダメージが消えていないので微細な刺激があったとしてもマムシグサのせいかどうかわからない。
しかし明らかにあのような凶悪な痛みは襲ってこないので、これなら確かに食べられるだろう。
体に良いかどうかは全く別問題だと思うが。

反対側はまだ透明度がある感じで、状態が異なる。
黄色い芯ではないし、どうなんだろうか・・・怖いから僅かだけ

ん・・・・ん?・・・・痛い・・・痛い痛い痛い痛い
舌先で僅かな量を転がすように味わってみると、舌先と唇の内側がヒリヒリしはじめた。
ウラシマソウほどの衝撃と持続性はないが、まともに齧っていたらどうだったかはわからない。
しかも飲み込んだら消化管が内側から破壊される訳で、食べる時の痛みや不快さを誤魔化せればいいってもんじゃない。

正直、サンプルがこの2つなので個体差などもあるだろうから絶対とは言えないが、これを食べねばならない状況というのはヒガンバナ以上の極限状態と言えるのではないか。
味は一応わかったが、熾火に突っ込んでおいてもこんな有様では、待っている間に全体が食べられる状態になるか炭になるかわからない。
極限状態であってもテンナンショウ属の食用優先順位は低くすべしという知見が得られただけで良しとしよう。

しかし捨てるのも忍びない。
コンニャクイモからコンニャクを作るにあたってはシュウ酸カルシウムをどうにかすべく水酸化カルシウムを使うが、もしサポニンやコイニンが問題なのだとするとその耐性次第ではコンニャク方式では無意味ということになる。
かといって他に試す術もないし・・・熱分解されることを祈って博打でコンニャク作ってみるしかないか?
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残ったウラシマソウ1個を軽く茹で
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剥いて全部合わせて計測。
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コンニャクの作り方に従って進めてみる。
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コンニャクだと4カップ近く必要な水だが、1カップ目でにわかに固まりかけたように見えたのが嫌な予感がするのだが
%e3%83%9e%e3%83%a0%e3%82%b7%e3%82%b0%e3%82%b527ドロッとしたが固まらず終了。
これはコンニャクより高濃度で作らないと固まらないってことだろうか。
高濃度って・・・固まったところで煮沸段階でサポニン抹殺できなかったら高濃度が仇になるのが目に見えてるんじゃないか???
殺人コンニャクとか需要ないって。
しかもヘタすれば肌の弱い所に触れるだけでかぶれる可能性のあるコンニャクなんて。

そんな訳で、ちょっと再戦しようとは思えないほど予想の斜め下を抉る結果になりました。
どう考えても芯まで食べられるようになるとも思えず、伝承にも芯は残すというのが多いとはいえ、ちょっと納得しがたい結果。飢饉は一瞬で去るものでもないし、利用できる植物も限られているとなると、もしかしたら意図的に正確な利用法を伝えないようにして知っている一部で独占的に糧としてきたということはないだろうかという考えも浮かんだ。
あくまでも今回はよく目にする「灰焼きで食べられるようになる」というのが本当なのかの検証ということで、実際はかなり難しいということになります。
そもそも論なんだけど、文化的な人類がそう何度も飢饉になるような行動とっちゃいけないよね。
そう考えると誰もが今後こんなリスク高いものを食べる必要はなくなるはずです。

で、これを書いている現在、昨日の地獄からほぼ1日経過したはずなのですが、口の中は舌から喉の入口まで相変わらず火傷のような痛みがジクジクと持続しているのでした。
マムシグサはじめとするテンナンショウ属は本気で秒殺しにくるからダメ。絶対。

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  1. 私の実家が小笠原諸島の父島で、学校帰りにその辺に生えていたシマクワズイモの葉で雨の日なんかにトトロごっこをしておりました。
    ある日、友達がその葉っぱの茎を舐めたら、甘くて美味しい!と言うので、私も舐めてみたら、まさに剣山で舌を刺されるような激痛!!!
    他の方のコメントにもありましたが、あれはシュウ酸カルシウムの針状結晶だったんですね…。

  2. オイランタッチョノオヤの稚魚

    はじめまして。かつてテンナンショウの一種をへんごと呼び食していた島に住んでいます。
    今でも昔食べていた人達から話を聞くことができるのですが、餅は喉がピリピリする程度、デンプンや搾りかすを調理したものはピリピリもしないとのことでした。(美味ではなかったようです)
    特別な調理方法があったとは今のところ聞きません。
    ただし、島内のへんご以外のテンナンショウ属は食べられず、またへんごのある付近の島でも食べてはいたが丸呑みしていた。などの話がありますので、救荒植物となり得るのは限られた種であり、かつ土の影響も受けるのかもしれません。
    へんごは今が旬だそうなので食べ方を詳しく教わって作成及び実食、いずれは付近の島々のへんごとも比較してみる予定です。

    旧ざざむしの頃何度か閲覧しており、復活を今更ながら知り隅々まで拝見しています。
    憧れのせつなさんが私の知ってる植物で痛い目を見ていたのでついコメントしてしまいました。半年も前の記事にすみません。これからも応援してます。

    • 貴重な情報をありがとうございます。
      種類によって差があるというのは絶対あると思ってはいましたが、やっぱりあるんですね。
      でもそこに辿り着くには普通レベルの苦労ではないと実感しました。
      そこまでしないと命を繋げなかった時代に生まれなくてよかったなと思います。
      へんごの詳細がわかったら嬉しいです。

      • オイランタッチョノオヤの稚魚

        実際に食べてみていたらお返事遅くなりました。
        へんごの正式名称は、シマテンナンショウといいます。テンナンショウ属アマミテンナンショウ節に分類されるとのこと。
        中心部をこれでもかと除いて餅にするのが美味しくいただくコツだそうです。
        国内でも伊豆諸島南部にしかはえていないので救荒植物とするにはあまりに局地的ですよね。なので他にも食べやすい種があるのかもしれません。
        近縁のアマミテンナンショウやオキナワテンナンショウを試したいところですが、遠すぎます(笑)

        味ですが餅はあっさりしたサトイモみたいでおいしかったです。でも食後30分ほどノドがチクチクしました、くり抜き時にケチったせいかもしれません。
        余った皮などから澱粉とその搾りカスを乾燥させたものも作ったので、後日食べてみます!

        • 凄い。
          やはりそれだけの違いが出るんですね。
          30分程度で済むなら救荒食としては十分にアリではないかと思います。
          種による違いがあるなら食べ比べる価値はあるんでしょうが・・・正解が入ってるかどうかすらわからないロシアンルーレットをする気分です。

  3. 今日初めて読みました

    昔読んだ本によると、コウライテンナンショウはアイヌの人には「ラウラウ」と呼ばれ、蒸した芋の団子か饅頭のように食べていたそうですが、収穫時期や、使う部位を間違えると大変な事になったそうです。著者のアイヌの女性が子供の頃、幼い妹さんがこれを食べてしまい一週間ヨダレ垂れっぱなしで、妹が哀れでお姉さんの著者は泣いたそうです。

    • 種類によって作りが変わることは普通なのでコウライテンナンショウだったら多少はマシだった可能性もありますね。
      収穫時期はいつがいいのかなんて針状結晶の生成時期からして全く想像がつかないですが。

  4. こんにちは。
    岐阜でフラワーエッセンスを作っています。
    今日ウラシマソウのエッセンスを作ったので調べていたら、
    貴サイトにたどり着きました。
    すごいです!

    ぜひリブログさせてください。

    • なんでもかんでもエッセンスになるんですね。
      テンナンショウ属でも問題なく使えるものなんですか。
      引用かリンク程度なら適当にどうぞ。

  5. 私も沖縄で同じような目に遭いました。
    海辺で山芋みたいな根っこのような物を発見して拾い上げました。
    海ぶどうを拾い食いした流れもあり、端っこを少し噛んだ瞬間。
    「あいだぁぁぁぁ!!!」
    と、激痛。刺すようななんとも表現できないか痛み。
    8時間ぐらい激痛が続き、何を食っても飲んでも直らず、翌日まで痛みました。

    こちらのコラムを読み、ストンと落ちる感じがしました。
    シュウ酸カルシュウムの針状結晶か。

    • あぁ、クワズイモですかね。
      もうほんとあれは二度と御免ですが、シュウ酸カルシウム含む植物はいろいろあるのでいつかまた経験することになりそうであまり思い出したくないですね。

  6. いつもお世話になっております。HP内の写真を番組制作において使わせていただくご連絡致しました。
    詳細はメールにてお送りしたいです。
    何卒よろしくお願いいたいます。

  7. こんにちは。旧サイトの頃から好きでよく拝見していました。
    今年の正月に妻の実家で、赤い実がトウモロコシのようにたくさん付いている
    植物を活けてあったのを見ました。たぶんこのマムシグサだと思います。勉強になります。
    シュウ酸カルシウムは酢漬けにすることでなんとかならないでしょうか?

  8. 人柱サイトですね・・そのうちいつか

  9. せつなさん、はじめまして。一昨日の印旛沼カミツキガメの記事から、偶然にこのサイトを見付け、昨日、今日と、はまりました。面白い!すごい!
    感動したのは、カラスウリ、彼岸花の球根、うらしまそうの球根、クロヒル、ハリネズミ等。
    私は、野草をとって食べるのが大変好きで、キノコでは、二回ほど中ったことがあります。
    野草の王様は、やはり「タラの芽」ですが、机と飛行機以外は何でも食べると言われている中国人はタラの芽を食べません。なので、中国南部の雑木林では、春になるとゴミ袋二つ分ほど、収穫できます。天ぷら、胡麻和え、でも食べきれません。不思議ですよね。初めての収穫で、農家の食堂にお昼を食べに行ったら、そこの親父が驚いて「こんなもん、どうするんだ?」と、言った時には、こちらが驚きました。日本では、天然もの、少なくなりましたよね。

    • 中国でタラの芽を食べないっていうのは驚きですね。
      でも美味しさを教えてしまったら突然絶滅するような気がするので黙っていたほうがいいようなw

      • ハハハ、おっしゃる通りです。ただ、私の印象ですが、中国人の好む中華料理は、素材の味を楽しむのではなく、大量の油と、香辛料、塩分、トウガラシ、が命の料理が多いため、タラの芽の微妙な味わいは、理解されにくいと思いますので、一安心です。

        • そのわりにはツバメの巣みたいなのもあるからエライ人がなんかやっちゃえばあっという間に広まる可能性もあるんじゃないかと。

  10. 中学の頃にタケノコを生で齧って口の中がファイアーしたことを思い出しました

  11. 小学生時代にマムシグサの未熟果をかじった経験のあるものです。
    父との登山中、格好いい植物だと思って装備品のつもりでちぎって片手に持ち歩き、赤くぷっくりとした果肉?がふとおいしそうに見えて何の気なしにかじりついてみました。

    予想に反してネギかタマネギにそっくりな青臭い味わいで「あれ?」と感じた直後、舌に強烈な痺れが走り、唾液と涙がドバっと出てきました。考える前に脊髄反射で食べ物を吐き出したのは初の経験でした。
    慌てて谷底に放り投げ、父に訴えましたが親子共になすすべもなく、そのまま涙目で登山を続けました。山頂で飲んだコーヒーで何故か多少症状が軽くなったのを覚えています。
    下山時には軽くなっていたものの、2日ほど舌の痺れは残り、味覚が減衰してたいへん辛い思いをしました。今考えると、飲み込んでいたらヤバかったのかもしれません。

    記事を拝読しながら、あのときの恐怖感がまざまざと蘇ってきました。
    そういう意味で、自然毒にも食材となる可能性を信じて果敢にチャレンジするせつなさんの御姿はヒーローのようです。
    これからもご無理は……なさると思いますが、余計なお世話ながらくれぐれもお大事に。
    でもまた更新、楽しみにしております。

  12. すんごいですね。
    昔からずっと読ませていただいていますが、
    最上級ですね・・!

  13. お初です。
    なんか、強烈なサイトにたどり着いてしまったw
    やったことあるんです、私も。
    クワズイモで。症状全く同じ。わらっちゃいました。
    1時間以上ヨダレ垂れ流しでした。

  14. 今は懐かしい中学生の頃、爆竹をバラして火をつけて水を含んだ口に瞬時に入れる遊びをして失敗パーンなりました。そんな感じですか?あれ痛いというか…形容し難い…

  15. でっかい口内炎を鷹の爪と一緒に思いっきり噛み潰して悶絶するってレベルじゃなさそうですね……。しかし、本記事は旧ざざむし感に満ち溢れててとても面白かったです(笑)
    相変わらずお元気そうで何よりでした。

  16. 以前、なんとなく生食して悶絶した『ねいも』。
    これもシュウ酸カルシウムが悪さをしていたらしいです(^^;)。
    口の中に細かいグラスウールをつっこまれたような感覚。
    たしかに辛味や痛みではなくて、微細な針が口の中の粘膜に
    刺さっているとしか表現できない刺激だったのを覚えています。

  17. 初撃でガードを崩し、追撃で中にダメージを与えるとは。そんな兵器もありますね…。植物恐るべし。
    救荒って、食べられると偽りの情報を流し、食った人を密かに減らすことで食料を確保する…って、意味なのではないでしょうか?

  18. これが真の飯テロ……

  19. はいはいコレですコレ!シュウ酸カルシウムの針状結晶・・・なんも知らんと食ったらオオゴトこいたコレです・・・滝涎&気絶&ハリセンボンの~ます♪とか歌ってられないよ・・・orz
    同じ地獄を見ましたね・・・

  20. コンニャクの歴史から推察するに灰でノリになるまで煮て食べたのかと思われます。飢饉の伝記だと毒のあるものはとにかく灰と煮詰めて食べた、そこからコンニャクが生まれたわけで

  21. あ、すごい。
    この記事読んでもぜんぜん羨ましくない。
    前回のイクラまで凄く美味しそうだったのに

  22. 毎度愉しく読ませて頂いております
    読ませる文章と知識欲を刺激する内容にほうほうと頷きつつも・・・

    あかん、腹捩れるwwwww

  23. いそべまきまき

    かの盛口●氏が飯能市にお住まいの頃 テンナンショウは生徒さんたちと実験しておられましたが
    このレポをお見せしてあげたかったですね。
    出典:盛●満:著 ネコジャラシのポップコー● 

  24. うわーーーーー
    ホントにお疲れ様です。どうぞお身体ご自愛くださいませ。
    次、クワズイモとかどうでしょうかね?
    語源は喰わず芋らしいのですが沖縄辺りには普通に自生してるらしいですし園芸品も手に入りやすいですし。
    なんなら送りますよ!

    • やる意味があるのかってのが大事なので、自生しているならアリですね。
      シュウ酸カルシウムだけならなんとかなりそうで面白いかも。
      チャンスがあれば今度やってみたいですね。

  25. 今の時期のノビルとカラシナとハヤトウリはまさに私の家計の救荒植物です。
    マムシグサ、うちの近くに嫌というほど生えてるんですがやめときますね。

  26. 最近うらやましい記事が続いていましたが、今回は1mmもうらやましくないですね。
    お大事にしてください。

  27. 幼少より”食べちゃダメ!絶対!”と言われてきた植物の名前があったので驚いてきたんですが、流石です。南無。

    • 食べちゃダメと言われるものにはどうってことないものもわりとあったりするものですが、これに関しては言い足りないレベルじゃないかと。
      マジでショック死しかねないですわ。

  28. ガンとかにならんか心配になるわっ(笑)

  29. こ、これかあ…こんな地獄を味わっていたのですかあ…こわぁ!(((゚Д゚;)))
    30分ずっとそのレベルの痛みがピークのままってのは地獄ですね…。海外の、怖い草で間違ってお尻をヤバイ葉っぱで拭いちゃって痛みに耐えかねて自殺したって噂を思い出しました。
    致死量ギリギリの決死レポじゃなくて、怖いからやめちゃった♪テヘペロ☆くらいの記事でも十分楽しんで読ませて頂いてますよ!

    テンナンショウ属がテンションナウ族に見えて
    ↑テン↓ションnow!!で食べちゃった的な?ふふっ と思ってしまった。
    無知って怖いなと言うよりわたしはアホだなと思った…。
    全↑力↓でご健康を祈祷!now!

    • 伝承が確かならば全然致死量なんか意識するまでもなくイケると思っていたんですよ。
      冗談じゃねぇ。
      完全に高濃度サポニンが瞬時に細胞膜破壊してシュウ酸カルシウム針状結晶波状攻撃の餌食ですわ。

  30. 初めてコメントさせていただきます。
    いつもおもしろい記事を楽しみにしておりますので、お体には充分気をつけてください。

    せつなさんに限ってはいらぬ心配でしょうけどww

    • 気をつけていてもここまで予測を上回られるとどうしようもないですね。
      我慢強いほうなのですが、ちょっとこれは生爪の隙間に焼け串を突き刺すように我慢できる限界を越えすぎているように思います。

コメントしたければしてもいいのよ?(カエストハイッテナイ)

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