昨日のキノコ散策は今週降った雨の影響に期待していたが、今秋の乾燥をナメていたようで酷い貧果。
そんな中でムラサキシメジやハイイロシメジが頑張ってくれていたのだが、周囲にキノコが少ないからか虫の入りが一段と凄い。
あまりの収穫の少なさに仕方が無いので、虫出しを念入りにしてやればいいかと育ちすぎたハイイロシメジも持ち帰った。
キノコにつく虫には何種かいて、中でもキノコに産卵して幼虫期を過ごすものが主な「虫出し」の対象。
最も普通で多いのはキノコバエの幼虫かと思うけど、こいつらは残ってたとしても白っぽく柔らかいので食べてても気付かないことが多い。
キノコやってる人ならあまり気にしない人のほうが多いんじゃなかろうか。
実際、店で出るキノコ料理なんかも、天然物を使っている品なんかだと混じっていることはザラ。
そのくらい、虫を100%出し切ることは難しいし、気にするほどのものではないということ。
しかしゴミムシダマシの仲間となるとちょっと違う。
動きこそ少々緩慢だが見た目ほとんどミールワームで、キノコバエより断然大きく、1.5cmくらいにまでなり殻も固め。
キノコの中に残っていると、煮物にしても天麩羅にしてもクシャッという違和感ある食感と共に断面がコンニチワしてくる。
正直、あんまり歓迎できたものではない。
今回なんか酷いもので
これくらい若くて美味しそうなハイイロシメジですら、割ってみると
メゾン・ド・ハイイロシメジ
満室でございます
ここまでくるともうキノコの味も落ちてて残念すぎる。
つーか、虫の食べ残しを人間が食ってるみたいだし、普通は持ち帰りもしない。
キノコバエだったらかなりの割合が虫出しで抜けるんだけど、こいつらはキノコを細かくしてやらないとキノコの中で溺れ死ぬやつが多いように思う。
仕方ないので1匹1匹探して引っこ抜いてたら
コンナニ イタ ヨ?
今は何もペット飼ってないし、無駄に殺すのもねぇ。
虫出しで溺れ殺すのはなんとも思わないのに、こうして元気なのが集まるとただ殺すのに罪悪感が生まれるあたり、まだまだ人間の曖昧さを感じてしまう。
虫の味ってのは食草の影響を大きく受けてる場合が多くあるけど、キノコゴミムシダマシの場合はどうなんだろうか。
そもそも今回のは毒成分としてネブラリンやレシチンを含み「よいだしが出て,味もよいことから食する事があるが,食用にすべきではない。」と厚生労働省のリスクプロファイルで記されているハイイロシメジを食べているものだ。
ジャコウアゲハやカバマダラほど恐れることはないだろうが、良い子も見てるかもしれないから安全策をとろうか。
生食は論外だと思うが、レシチンもあるから加熱はしっかりしたほうがいいと思うなぁ。
という訳で、とりあえず茹でただけで味見。
・・・。
キノコについてるくせに、枝豆についてるメイガみたいな風味が。
ぷちゅっと出てくる感じはミールワームそのものだけど、あいつらほど脂肪分が多くない感じ。
まぁ、味がわかったところでこのサイズではどうにもね。
おまえらなんかクルトン代わりで十分だ。
目新しい味でもなし。
今回の収穫は揚げる直前にたまたま網杓子に幼虫を入れてスタンバっていた時、
熱くもなんともない油の蒸気にかざしただけで動きが激しくなり4秒で死ぬ
という全く使い道のない事実がわかったことだけでしたとさ。
ウジャウジャいる虫の写真は平気だったのに
割ったキノコの中の無数に空いた穴が気色悪く感じる
そんなことはどうでも良い
久々に拝見致しまして新しい順に過去へと遡りつつ気になる記事をチョイチョイつまみ食いしております
相変わらず面白いですね
不規則な穴は私も得意ではないですね。
面白く読めるものがあれば幸いです。
うーん、この・・・・
果物やら野菜やらの中に先住民がいたときは背筋が凍ります(笑)
キノコの場合はコロンとでっかいナメクジが1匹入ってたり、ムカデやハサミムシが出てくるのが日常茶飯事ですけどね。
程度によってはそっ閉じしたくなりますね。
そういう意味ではこいつらはまだマシな部類かも。
キノコにいろいろ生き物が入ることは今まで知りませんでした
野生でとるときはとりあえず割って確認するのがいいですかね
虫を食べることはないですが、クルトンはちょっと美味しそうだと思いました
ゴミムシダマシが入ってるケースは限られるほうな気はしますが、キノコバエなんかは殆どのキノコにつくんじゃないかと思うくらいなんでも入ってます。
栄養なんかなさそうなニカワタケにすら入ってたくらい。
あまり酷いのは普通持ち帰らないですが、多少の虫はキノコやるなら慣れるしかないんじゃないかと。