ざざむし。





どうせ釣るなら美味しいのがいい

いつも変なもの食べてると思われてはいないと思うけど、毎日いいものばかり食べられるほど良い生活には程遠く。
でも定期的にそこそこいいもの食べないと判断基準がどんどん下がってしまうのも事実で。
そういう意味では釣りやキノコをかじっててよかったなぁと思う訳です。
天然キノコなんて高くない種でも一ザル2000円前後とか絶対買う気しないもんね。

キンメなんかも、実際にやろうと思うまでは20万とかするランドセルみたいなリール買わなきゃダメかと思ってたけど、その気になればライトキンメなら握り拳くらいのリールにバスロッドでもできる訳で。
実際、去年なんか1投目の着底瞬間に電動リールのギアが逝って、急遽後半のジギングで使う予定だったアベット64手巻きでやったんだけど、かえって落下が早いという利点もあったし。
乗り合いの場合は隣とのトラブル防止の為にある程度の統一化は必要だけど、わかってる人が揃っていれば結構自由度が高くて道具の種類もそんなに広げる必要がなくなる。
業界の売り文句に騙されないようにするにはそれなりの知識が必要になるけど、始めたいと思う人はそのへんがよくわかっている人に教わるのがいいと思いますね。

ある程度覚えて、下手にハマりすぎなければ結構元はとれるもの。
魚は目利きや特性がわかってくると、船でも元がとれる時期や魚種が絞れてくる。
同じ魚でも最も美味しくて高い時期だけやるのが賢い。
今回のキンメなら市場価格1枚3000円~の水域だから余裕。
あとは同じ魚でも納得のいくように食べるタイミングから逆算した締め方で持ち帰れるというのも釣りの利点。
ブランド魚とされているものの一部はこの点が確立されているからだが、ここまで自分でできれば完璧だ。
今年なんか野締めのマダイやワラサがカスみたいな値段で投売りが目立ったが、同じ魚でも釣獲から完璧に処理してきた魚ならば店頭価格の倍以上の価値になりえるだけの味に昇華する。

持ち帰った素材がよければ難しいことなんかしなくても美味いのです。
そんなことだからいつまで経っても素人料理から卒業できないんだけど。

201512101今回は皮の美味い魚が揃ったのでキンメ・クロムツ・チダイの3種霜皮造りに。
ムツは一口噛んだ瞬間から甘さと溶け方がヤバい。
201512106脂でできてるんじゃないかってくらいトロットロの皮。
醤油はじきまくり。
キンメは3~5噛みくらいで脂が溶ける温度に達するのか、急に口の中を覆うような甘さがぶわっと広がり旨味が染み渡る。

201512102端材は岩塩と胡椒にスダチだけで。
あまぁ~~~い!

201512105
天丼は失敗。
やっぱり薄切りじゃないとバランス悪い。
夏に釣れる、あの子ムツの厚さが最高なんだろうね。201512103
アラは煮付けて~

ほじって~

そのまま食べると思った?

残念

201512104 アラドゥーンでした!
ほぐし身を戻し、沸騰した煮汁に卵を落として1分で御飯にドバッと。
もう、たまらんよね。

そりゃまぁ、600~800mくらいになればキンメもベニアコウも脂が更に別物にランクアップするんだけど、投資もでかくなりすぎだよ。
それに、その深さをやるなら誰も狙わない魚を狙いたい欲求のほうが勝ってしまうので私には向いてないね。

こんな感じを3周くらいして食材消化したら次は何を狙おうかな。
残念ながらサワラはまだ水温高すぎて、あんまり狙う意味がないので困ってる。
昨日今日で沿岸はまた大時化だしなぁ。

URL :
TRACKBACK URL :

Comments & Trackbacks

  • コメント ( 10 )
  • トラックバック ( 0 )
  1. カサゴを10匹以上煮た煮汁を使った卵かけご飯が好きです。
    アラ丼旨そう!!

    真似したいです。ベラとゴンズイで。

  2. >そんなことだからいつまで経っても素人料理から卒業できないんだけど

    いやいや、どうして大したもんですよ
    毎回思うのですがお造りとか凄く綺麗だし

    ところで包丁にこだわりとかあったりしますか?
    私はいわゆる一般的な台所包丁、出刃、アジ切り、柳刃(全て安物&一部ステンレス)で
    とりあえずこなせてるので、ちゃんと研いで使うなら、
    まあ一応は満足しています(家庭調理ですし)

    おすすめの包丁などあれば教えて下さい

    • 習ったこともないのでホント素人料理なんですよ。

      魚にメインで使ってるのは鋼の出刃2本と、あまり切れないペティナイフです。
      柳葉は安いの持ってるだけであまり出番がないです。
      そんなにいろいろ使ったことないので、どこのがいいとかはわかりませんが、出刃は鋼に限りますね。
      切れ味悪いペティはあえて研ぎ澄まさず、タイやヒラメなどの皮引きに使ってます。
      そのほうが皮を切らなくて失敗がなく、皮引き包丁買わなくても簡単綺麗にできますし。
      アジやヒイラギみたいな薄く剥ぎ易い皮は出刃の背でいいんですけど。

      • >切れ味悪いペティはあえて研ぎ澄まさず、タイやヒラメなどの皮引きに使ってます。

        なるほど。
        皮が千切れやすくて引きづらい魚って結構居ますもんね。
        ただ常に鋭利に研いでおけばいいというもんでもないと。大変参考になりました。

        鋼の出刃はいつか自分で砂鉄から鍛えてみたいですw

  3. アラ丼なんて見たことも聞いたこともなかったよ。
    報道規制かかってんじゃないですか^_^?
    見てもうた以上、私もこっそり楽しむことにします。

    • 煮付けさえ失敗しなければ誰でも出来て、不味くなる訳がないから超オススメですよw
      微熟な卵が合いすぎでタマランです。

  4. ニセゴミムシダマシモドキ

    酷です…!
    夜中にこの記事は酷ですよ…!

せつな への返信 コメントをキャンセル

*
*
* (公開されません)

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

よく読まれている記事らしい

Return Top
ツールバーへスキップ