早いもので4回目。
最初は3人だけで新年会やろうって声かけられただけなのにどうしてこうなった。
とはいえ、食品廃棄や未利用魚廃棄などの問題が多い現在、問題は生産側だけでなく消費者側の姿勢にもあるのは明らかです。
食べ慣れたものにしか食指の動かない感覚が無意識に副産物を廃棄する結果に導いています。
普通はあまり食べられていないものを食べてみて普通に美味しいと感じることで保守的に過ぎる食生活を少しでも変える意識を持ってもらうことができれば少しずつでも食品を取り巻く世界が変わっていくのではないかと思うので、無理のないうちは参加してもいいかなと。
ぶっちゃけ、個人プレイや気心知れた仲だけでやるのと違ってハードルは低いので、あまりおかしなものは提供できない。
それは今後も共通だと思うので、参考の為に一応理由を書いておきます。
1)食中毒の可能性をできる限り排除しなければならない
当たり前と言われそうだけど、生牡蠣すらダメという認識。そして完全に未知のものは提供できない。
2)アレルゲンが多数混在することになりうる
初めての食材を口にするということは、人によっては合わないものがありうるということ。
それがアレルゲンになる場合、多種多様なものを初めて食べて発症するとどれに反応したのか特定が大変。
死にはせずとも、病院に行ったら何を食べたのかなど説明は各自して頂くことになるでしょう。
大変ですね。病院であまり変なものを食べたと言いたくないですよね。
だから必然的に提供できるものが無難なもの、無難な食べ方に落ち着いてしまうのは仕方がないです。
特にアレルギー持ちの方には自己管理していただくしかありません。
(余談だけれども、アレルギーのせいである種の食品が食べられないとしても、それ自体は不幸であってもそのおかげで他の食品の美味しさを知ることができるのであればそれは幸せなことではないかとも思います。)
そういった意味でも、食品についての説明はもう少ししっかり行っていったほうがいいかなというのは感じます。
全然説明しなかった人ですけどもw
今回はカメノテと銀杏は大量にあったので乾杯前から食べ放題でしたが、カメノテは喉が痒くなる体質の方もいたようでした。
一般的食材である銀杏も4-O-メチルピリドキシンによる中毒が懸念されるので子供は要注意ですが、大人でも個人差があると思うので食べ慣れない方は少量から試すべき食材でしょう。ウツボとトラウツボの煮付け。
タタキも作ってたけど気付いたらなかった。
タタキにはニンニクスライスとポン酢があるとベストだと思うんだけど次回があるなら。
売れるってのは良いことだ。
アヤさん持込のいろいろ多国籍。
よくもまぁこんなに。
どれもうまい。
なんか酒も次々持ち込みいただいて果実酒も含めると倍くらいになってたような。
なんやかんやうろうろしてただけで思えば3種くらいしか呑んでないような。
もっといろいろ呑みたかったけど頭が死んでてムリだった。
レイナさんの焼いてきたキッシュ。
キッシュとか焼いたことない。
うまい。
そういえば冷凍庫にラクダ余ってたなと、野食でもなんでもないけど持っていったラクダのコブ。
ただのやたらミルク臭くて甘くてコリコリするだけの脂身。
にゃごにゃさんが失敗って言ってたやつ。
うん。チョリソーじゃない。
でもイノシシっぽくなくてうまい。
みんな違ってみんなうまい。草とかトウガラシとかハスイモとかいろいろ。
ハスイモって呼び名は馴染みが薄いんだけど、ズイキとは違うのか?
ピクルスとかもあったけど、延々とこのへんの野菜かじってた。
にゃごにゃさんのいつもの。
イノシシやアナグマからタヌキやアライグマまで。
確かに今回のはアナグマ脂の表面に酸化臭がしたので本来の美味さ100%ではなかったと思うけど、芯のほうは十分美味さがわかってもらえたんじゃないかと思う。
タヌキの脂はやっぱり臭く、口の中で変幻自在の七色の臭味を放つ。
でも未処理イルカほどストレートな臭さではないので食べられる。 ソースいろいろ。
ドクダミはドクダミの風味なので要するに爽やかゴミムシ味で美味しい。
果実系は肉につけたりしてたけど、パンに塗っても普通に美味しい。
イヌビワのジャムみたいなソースうまかった。
みんなマメに作るなぁと感心する。
野食会でこれが一番美味しかった。なんなんだよこの適度な柔らかさ、濃くなく薄くなくちょうどよい塩梅の汁と梅肉ソース。これと白ご飯とあら汁でゆっくりと静かに食事したい、そんな料理。 pic.twitter.com/TgwgUg2Kvz
— にゃごにゃ (@nyagnya) 2016年10月9日
魚が良いだけで誰でも美味くなります。
今回のは冷凍してたからアレだけど、釣ってきて鮮度いいうちの生からだと食感がもっと良い。
アラ汁も作ったんだけど、骨のゼラチンしゃぶるのはこういう会向きじゃなかったね。
あれがいちばん美味いんだけど。
なにこのオシャレなの本気すぎないかw
いろんな木の実とかキノコとかとかとかとか。
1/3も味わえたかどうか。全部食べたかった。
茸本さんとこに保管されていた例のワニガメの残り。
普通に噛み応えのある美味しい肉になったので食べ易かったが、これはあの散々なファーストインパクトがあったからこその結果。
わかった上で食べると、これでもまだこんな弾力感じるのかと思う。
あと、カメ肉の中ではやっぱり異端な感じなので、他のカメを食べたことがない人はカメがみんなこんな感じだと思ってはいけない。
小林銅蟲さんのアノーヴァによる低温調理。
イノシシはもうわかりきった美味さなんだけど、アライグマの肩肉が自分の中にあったアライグマの常識を壊した。
完全にアライグマ=肉となった。お前は肉だ。You are meat
塩胡椒サラダ油添加の低温調理らしい。これは使える。
わし、まともな料理作るのいやや。こういうのが好きなんや。皆さんが苦しみ悶える姿を見れて、ああ、早起きして色々料理作ってよかったとすごーく思った。(これ一点だけ持参したらそら悪魔や) #野食会 pic.twitter.com/2jDHD1KED4
— にゃごにゃ (@nyagnya) 2016年10月9日
現在トウガラシ界で世界5位くらいになってるらしいジョロキア。
生で刻んで勇者だけが口にする。
調子に乗って5粒食べたらかなりキタ。
なんつか、平たく言って暴力。味ではない。
激痛が10秒弱で急に頂点に達し10分くらいひたすら舌にスタンガン撃たれてる感じ。
今回は出さないって言ってたのに出しよったwww
アカヤマドリのリゾットにトリュフマシマシ。
後乗せサクサク。
熟成不足とはいえ、やっぱりこのベクトルの芳香に異常なまでの価値は感じられない庶民鼻。
アカヤマドリは素直に美味しいよね。
それよりヒシの実食べてるほうが嬉しい。
めっちゃ懐かしい。
この素朴な味がたまらなく好き。
どこで見つけてくるのかウィトラコチェの缶詰。
メキシコではトウモロコシの黒穂病にかかったものを珍重する。
ペニシリンたっぷり含有。要するにカビたトウモロコシ。
これは・・・全くトウモロコシの姿を保っていないのは見た目だけでなく味もなのだが、にも拘らず口に入れるとトウモロコシの胚を感じさせる何かが鼻の裏側から訴えてくる。
そして不思議な極弱い甘味があるのだが口に入れて二呼吸後くらいにキシリトール的な爽やかさが鼻の奥に抜ける。
森で枯れた落ち葉を除けた時にビッシリと菌糸が張っているようなところでたまにこんな香りがすることがある。
食感はドロリとしながらザラザラもしており、控えめに言ってミズワタを混ぜた柔らかい泥。
不味くはないが美味でもなく、オイシイ。
デイリーポータルZでもお馴染みの玉置さん作ジビエラーメン。
イノシシで出汁とってたのは知ってたけどアナグマとアライグマも入ってるとか。
チャーシューまでオスの成獣と幼獣、麺は佐渡の全粒粉。
食べたことない味でうまい。
雄イノシシなんて臭気が強いからシンプルな料理だと難しそうなのに、クセを良い方向に活かしきっていて良かった。
キジバトの砂肝とレバー。
爪くらいとちっちゃいのに味や食感は普通に砂肝とレバーでうまい。
そういえば肉もあったけど写真撮ってねーやw
イイダコもトマトソースとかで食べてたみたいだけど食べてないまま消えた。
あれもソースにカメノテとか使ってたそうで。
いつものコウタケのクリームパスタも最後に出てきたけど食べてないし撮れてもいない。
初めての人に味わってもらえればいいかな。
自分は今年採れず仕舞だったので来年また探すわw
なんやかんやで全然写真撮ってないし食べれてないのも結構あったのですが、参加者の皆さんが楽しめたのならよかったんではないかな。
自分はウィトラコチェが食べられたからそれでいいやw
結局、前夜にカニとカメノテとりに行って、予定外の獲物のせいで朝からケジャンをソースから作るハメになって、その足で早入りしてて寝てないもんで、完全に電池切れで思考停止してたんですよ。
話した記憶とかはだいたい残ってるんですが、強制省電力モードになっていてこちらから何かを吸収しようとするエネルギーが全くなくなってました。
良い子はイベントの前日はしっかり寝よう。
あと、忘れてたけど、せっかく早入りして準備したガン汁だけど明らかに失敗。
到着時には半分が息絶えてしまって、量からして時間配分が掴めず早めに作るも間が開き、おそらく加熱前に泥汁の時間を置いてしまったのが原因。
不要なニオイが浮いてしまって澄んだ美味さじゃなくなってしまった。
時間調製が難しいから次回からは少人数の集まりか臼杵でできる環境以外では作らないですごめんなさい。
なんだか参加者の皆様の持ち込みレベルが強烈に上がってきて、皆様に支えられている会としか言いようがない感じに。
そろそろ自分なんか何もしないほうがいいんじゃないかと思えてきた、そんな4回目でしたとさ。
>病院であまり変なものを食べたと言いたくないですよね。
もう20年以上も前、日本海裂頭条虫に感染した時のこと(サハリンで、「こいはムシがおっけん、生で食うたらいかんとぶわ~いw」とかなんとか言いたれつつ、カラフトマスを生でばくばく食べたw)、さすがに体裁悪いので同僚に名前だけ借りて(違法)、処方箋自分で書いて(もちろん違法)昼休みに薬局に持ってったら薬剤師のおねーさん、「何これ?オーファンドラッグ??」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B8%8C%E5%B0%91%E7%96%BE%E7%97%85%E7%94%A8%E5%8C%BB%E8%96%AC%E5%93%81
とかなんとか言いながらこっちをじと~、「やばいなあ…」と冷や汗かきつつ待ってたら
「非常に特殊な薬なんでドクターに問い合わせてみます。」
しょうがないから事情を話しました。さすがに在庫はなかったので夕刻改めて、「お大事に~くすくす」とか嗤われながら受け取りました。
まあ実害は殆どないらしいって事で結局内服しなかったんですがね。ムシは自然に落ちました。
ムチャしてますムチャねー
爽やかなゴミムシ味とはこれ如何にww
1000倍濃縮アロエジュースの素風味とも言います
せつなさんのお料理、本当に美味しかった…。あの魚のソースは魔物!!
(そして料理中、手伝ってるようで邪魔しててすみませんー…)
私の料理こそ引っ込めた方がいいのでは。。。
これからもどうぞよろしくお願いします!
いやいや、自分のなんか手抜き料理だし。
あれだけ揃えてもらえると会としては非常に助かると思います。(主催ではないのであくまでも客観的に見て)
こんにちは、野食会参加者です。
でもって、カメノテで喉が痒くなってしまった者です。
以前から生の甲殻類を食べると上の症状が出てしまう体質の様で、注意していたのですがやはり、という感じでした。
会では美味しい物をたくさん頂き、誠にありがとうございました。非常に勉強になりました。
次回参加の機会を頂ければ、私も何か提供出来るよう頑張ります。
釣りの事も色々教えていただき、ありがとうございました!
あぁ、はいはいはい。覚えてます!
あそこなら特に6~8月頃の10~20cmまでの小鯵を完全保冷で持ち帰り速攻で刺身にしてみると、売ってるアジとの違いに吃驚するはず。
大きい人は一緒に写ると釣った魚が小さく見えるという悲しい宿命を背負っていますので、めげずに頑張ってくださいw
>そろそろ自分なんか何もしないほうがいいんじゃないかと思えてきた
No!!!
さかなさかなさかなさかなさかなーーー
今回もごちそうさまでした。
これからもよろしくお願いいたします。
変わったものか美味いものとなると、変わったものは自力安定供給が難しく、美味いものの半分は超鮮度重視だったりでタイミングがシビアなんですよね。釣人の特権が不動のものが多くて。