先月ハリセンボンの皮を干していた時、クセっ毛のような棘(鱗の変化したものなんだが)を立てようとして内側から風船に穴が開き、気付いたら萎んでいるという事態が2度起こった。
それで頻繁に様子を見ていたのだが、口にウオノエがついていることに気付いたその時、口内にウオノエ以外のものを見つけた。
あーやられたわ。
さすがに食うとこないし、すぐ乾くだろうからと素のまま外に干していたのだが、見事に産み付けられていたのはハエの卵。
大きさから見てショウジョウバエなどではなくイエバエなどの大型のハエだろう。
ちなみにニクバエだと卵胎生なことが多いのでハエの腹の中から直接ウジが出てくるかすぐに孵化します。冷蔵庫から出してからさして時間の経っていない食品にウジがわいてしまった経験のある人はニクバエが犯人なんじゃないかと思います。ハエ叩きでニクバエを叩き落すと元気なウジが撒き散らされることがあり、小学生の頃に衝撃を受けた思い出も。
閑話休題
みんな気付かないが外で作ってる新巻鮭なんかもハエの被害に遭い易く、体表よりは鼻腔内や口内に産み付けられることが多いので注意してみると良いでしょう。特に手作りの貰い物は要注意。
やれやれと、取り除き捨てようとしてふと思った。
これ風船の上に産み付けられてるよな?
腐肉や粘液の上じゃない分だけ、わりと綺麗なんじゃね?
ムクムクと湧き上がる好奇心。
・・・アレできるんじゃね?
イタリアのチーズの中で間違いなく最悪に趣味の悪いことで超有名なものといったらカースマルツゥ。
しかし食べる人の気持ちも理解しきれないまま趣味が悪いと思い続けるのも心苦しかったのだ。
それは羊のチーズであるペコリーノに熟成段階でハエに卵を産みつけさせ、そのまま中で生育することで蛆(うじ)の糞と置き換わったり熟成したりしてグジュグジュになったチーズ。
その中身をパチンパチンと跳ねる元気な蛆ごと食べるもので、昔から伝統的に食文化として根付いており、非衛生的で危険があるなどの理由で販売が禁止されているようだが現在でも生産はされ続けているらしい。
しかもカースマルツゥというのはサルディーニャ地方の呼び名であって、他にも「マルチェット」「カーチェ・フラチェーケ」「サルテレッロ」「リビオーラ・クィ・ベーグ」「フルマイ・ニス」「フォルマッジョ・ニッソ」「ゴルゴンゾーラ・コイ・グリッリ」「フルマグ・プント」「カース・ドゥ・クァッギゥ」「カチェ・プント」「フォルマッジョ・プント」などと多数の呼び名がイタリア各地方にある通り、いかに伝統的な食品として定着しているものかがわかる。
何故わざわざチーズに蛆をわかせるのかというと、チーズの急速な熟成と脂肪の分解が進むということらしい。
しかしおそらくそれは食品あるあるな後付けで、「腐ったと思ったら美味かった」であろう納豆と同じく
「蛆わいちゃいました。でもうまかった。」
ってことが始まりなんじゃないかと思っている。あくまでも私の想像だけど。
しかしこれは販売禁止なもので、輸入なんて当然できない。
カースマルツゥとわかっていなくても生体が無数に含有されているのだから検疫にも引っかかるだろう。
ということで、15年くらい前にこれを作ることはできないかと考えてみたことがある。
そしたらこのPiophila casei っていうチーズバエ、東京都にも普通にいるっていうじゃん?
しかし当然ながら他のハエもたかる訳だし、無菌養殖したものでもなければ雑菌だらけでとんでもないものができそうだ。
熟成前のペコリーノと清潔なチーズバエの卵が同時に必要というのが難易度高くて当時は諦めたのだが、このチーズバエも普段は必ずしもチーズだけに卵を産む訳ではない。
腐肉などにも産卵して繁殖するというのはむしろ当然、自然界にチーズなんてそうそうある訳じゃないんだから。
ってことは、もしかしたら逆もアリかも?
失敗するかどうかはやってみなければわからないので試してみよう。
うちの冷蔵庫に都合よくペコリーノなんかある訳ない。
とろけるチーズを1枚練って穴を開け
セットアップ。
蓋をして
小さな壺に格納して待機。
とりあえず孵化してチーズを食べてくれるのか確認しないと始まらないからだ。
2日目までは変化なし。
そして3日目
生まれてーるー!
外を歩いてる!
卵が空になってるね!
うわぁあぁぁぁぁっ
卵の殻を捨て、蓋の裏のベイビー達を穴に戻してそっ閉じ。
その後、時々壺の蓋を開けてみると、その度に何匹か表に出てきている。
息苦しいのか何なんだろう?
更に2日が経過
穴の中のチーズが粒状になってきたね。
あとこの水分の出所はどこなんだろう?
チーズだけでこんなふうになるだろうか?
着実に大きくなってきたね。
といってもまだ3mm少々なんだが。
それでもやはり成長は早いなぁと感じる。
表に出てくるやつが減った気がするのでなんとなく持ち上げてみた。
うわぁぁぁぁぁぁっ
底まで食い荒らし貫通してモコモコしてるぅぅぅっ!!!!
話によるとチーズバエで幼虫は8mm程度になるという。
イエバエもそれくらいにはなるよなぁ。むしろもっと大型になるよね。
それじゃぁこんな御飯の家では狭すぎるだろう。
そうだ引越ししよう。
チーズはなんでもよかったので*印さんには関係ありません。
貫通できないようビニールを残してみようか。
同じように中心に穴を開け、おそらく同様に結露するような状態になるので柔らかく食べ易くなるよう細かく砕いたチーズを詰め、増えた幼虫を移植する。
— ざざむし。の人 (@nekton27) 2016年12月7日
うわーい(空元気)
移植したら同じ壺に戻して様子を見ることに。
完全に蓋をしてしまうとわんさか出てくるのがわかってきたので爪楊枝を挟んだりして試行錯誤。
しかし表面全体にビニールを残してしまうと出てきた幼虫が戻る道を見失うようなので急遽変更。
こんな感じに。
時々蓋を開けて様子を見る。
うわぁー(棒)
だんだん慣れてきた。
しかもこいつら、蓋を開けるとモコモコと一目散にチーズの中に帰っていくようになった。
温度か光か、何に反応しているのかと思ったら、ラップで遮ると戻っていかないのでどうも二酸化炭素に反応してるっぽい?
彼らなりの防衛本能だろうか、こういうところからも「一寸の虫にも五分の魂」を感じる。
大きくなるにつれて掘削パワーも上がっているようで、小さな齧り跡から潜り込んでチーズをバキバキ割ってくれる。
割ってもいいけど、おとなしくチーズに群がっていてくれ。
機動力が上がるに従ってだんだんと脱走を試みるやつが現れてきたので気が気じゃない。
チーズをバキバキと掘削しながら進み、隅っこのほうに集まって壁際から高速モグモグやっている。
ザッと外周に見えるものだけを数えても50匹はいる。
そんなにいたのか。
そしていずれこんな数を食べることになるのか。
そう思うとちょっと欝。
ラップして様子を見ると、いかに脱走しようとしていたかがわかるw
実はアンコウ釣りに遠征する日が迫っており、それまでに勝負をつけたかったのだが途中からの成長が予想に反して遅すぎる。
このままでは青森まで連れていくことになるのか?
でも氷点下で死んじゃうんじゃないか?
そんな焦りでどうしたらいいのか非常に困った。
(結果的に大寒気到来で車の中のペットボトルが毎朝完全に凍っていたので連れていかず正解)
やっぱり連れてはいけないなと、脱走できないよう急遽ミニサイズのジップ袋に変更して様子を見る。
するとわんさか表面に出てきて表面をかじり食べているまではよかったが、翌日には動きが緩慢になってしまった。
酸素が不足してしまったのだろうか?
口を開けてしばらくすると再び活発になった。やはり酸素か?
こうなると1週間も密封して置いて行けない。
ちなみに、袋を開けると既に元のチーズにはない酸っぱい香りがする。
一晩中眺めていたら、こいつら乾燥した風には向かって歩かないことがわかってきた。
一か八か、これしかないな。
口を開けたまま、ミニ扇風機の風を当てたままで1週間留守にすることにした。
帰ってきた時にチーズもろとも乾物になっていないか、部屋のあちこちにハエの蛹が散乱していないかドキドキだ。
そもそもこれでは空気中の雑菌も当て続けているようなもんだ。
正直、正気の沙汰とは思えない。
しかしカースマルツゥを熟成させている蔵なんて常にハエが出入りできる状態な訳で、状況的にはそんなに変わらないんじゃないか。
ただでさえチーズは乳製品だから中るとかなり酷い目に遭うと思うんだけど、カースマルツゥを昔ながらに食べている人達は「蛆がわいているうちは問題ない」なんてことを言っているらしい。
そう言われてみると、様々な食品にカビは発生するけど、ハエの幼虫が湧いているものって同時にカビが生えていた記憶があまりない。
幼虫がなんらか一定条件の競合する生物の繁殖を抑制する成分を出している可能性はあるかもしれない。単にカビが生えそうなところを先に食べているだけかもしれないけど。蛆を使った治療であるマゴットセラピーでは壊死した組織だけを食べるから成り立つんだもんね。
そして
1週間が経過し、帰還。
乾燥避けに追加しておいた入口のチーズはカチカチだが、後方の本体は一部しか乾燥しなかったようだ。
しかしなんだか袋の表面が汚らしいような気が・・・
し・・・死んでる!
チーズもなんかコレ腐ってない?
生きてる子 イター!
乾燥を感じなくなれば出てくるかもしれないので封をして6日、何匹かが顔を出し、確実に生存組はいるようだ。
正直、嬉しいのか嬉しくないのかわかんねぇ!www
不可抗力で全滅していたら食べなくても済んだのにという感情が脳裏を過ぎった。
中に篭っているかもしれないのでチーズを割ってみる。
生 き て た ー!
微妙に大きくなってる・・・けど、想像のサイズにはまだ遠い。
当然、チーズバエではないので跳ねることもない。
モコモコ動くだけだ。
死骸を全て取り除き、元気な幼虫だけを取り出していく。
チーズ自体は最初のまま黄色い部分と、あからさまにオレンジ色っぽくなった部分に分けられる。
写真がヘタなのでわかりにくいが、ものすごくミモレットっぽいオレンジになっている部分があり、そういった部分はとても柔らかい。
本来カースマルツゥの熟成期間は産卵前の段階からで3ヶ月。
実際には熟成期間中にハエが出入りして次々と産卵を繰り返し内部の殆どが元の成分と置き換わるんだろうが、今回は孵化から25日、内できた状態のチーズへ移植してから22日のハエ1セットのみ。
それでも本来のサイズまで育ってくれればわりと置き換わるんじゃないかと思っていたのだが、予想ほど大きく育たなかったので仕上がったカースマルツゥに近い部分はこの濃い色に変色した部分だけなのではないかと思う。
(失敗だったらこの部分こそ有毒だろうと思うが)
— ざざむし。の人 (@nekton27) 2016年12月7日
元気ですね
幼虫は大きいもので伸びてせいぜい6mm、どう考えても成長しきっていない。
7~10日で蛹になるって話だったけど、いくら寒くなってきた時期とはいえ孵化から25日でこれは話が違いすぎない?
チーズバエと違ってイエバエ(仮)はある程度以上まで成長するだけの栄養をチーズのみから得ることができないのか、羊のチーズでないとその栄養成分がないのかどちらかな気がする。教えて偉い人。
このままでは死んでいた幼虫と同じ道を辿りそうなので今回はここらへんで食べてしまうのが正解なのかもしれない。
まずは変化のなさそうな部分のチーズを味見。
・・・んー
あんまり変わってなにがっ!
後味が明確に苦い。
これ、使い切れず冷蔵庫に入れてた時に傷みはじめたピザ用チーズの味だわ。
これは食べたらいかん気がする。いちばんマシっぽく見えるのに。
続いて色だけミモレットっぽいというかむしろチーカマに入ってるチェダーっぽいような不思議部分を味見。
正直ちょっと・・・いや、かなり怖い。
う゜?
なにこのいきなり旨味が来る感じ
非常に口溶けがよく、旨味はダイレクトだがくどくない。
育成途中に感じた酸っぱいというほどの香りはないが、後から感じるほのかな酸味がキレを生んでいて良いかもしれない。
しかも警戒しまくっていたのに後味の苦味がない。
ただ、どこから生まれたのか微妙にゴムっぽい香りがあってこれさえなければ素直に美味いと言えるのに。
ゴムなんて無いほうがいいに決まってるじゃないですか。
ぇ?
もちろん幼虫も味見します。
いつも言っていることですが、基本的に昆虫は生食しません。
飼育昆虫は天然の昆虫よりもサルモネラが多い場合も多々あるようです。
また天然では多種のサルモネラをはじめとするあらゆる菌や寄生虫も視野に入れねばなりません。
皆さんは昆虫を食べる際には必ず加熱しましょうね。
今回は卵からチーズだけで室内飼育したので寄生虫はいないものと仮定して、怖いのは菌やウィルスです。
滅菌消毒して無菌飼育した訳でもないので間違いなく雑菌はいるはずですが得体が知れません。
チーズだけでハエの幼虫を飼育した時、本当に大丈夫なのかっつー話です。
そもそも壊死した部分などを先に食べる習性があるからといって、体内でサルモネラなどの細菌までも殺してくれているとは限りません。
ぷつっ
もっちゅじゅわでろ~
思いのほか歯応えは穏やか。
もっと弾けるようにプチッとくるかと思ったがそうでもないです。
噛み潰したものを舌の上で転がしてみると、こんな小さいけどしっかりチーズ味でクリーミー。
周囲に僅かにチーズが付着していたけど、それを差し引いてもチーズ由来の味になっていることがわかります。
正直抵抗あったのですが、食べてみるとなんてことないですね。後どうなるかは別問題として。
まぁ、流行ってるワカサギ釣りだってサシ(キンバエ類の幼虫)やアカムシ(ユスリカ類の幼虫)で釣れたものを腹も出さず天麩羅にして「鮮度抜群ンまぁ~い!」なんて言ってたりしてますしね。
食べる前提で考えれば加熱してあるか生で鮮度抜群すぎるかって違いだけですもんね。そこ大事だけれども。
それぞれの味もわかったし、まとめて食べてみましょうか。
まずは何もしていないチーズをクラッカーに挟んで食べてみます。
うん。
普通。
では
全部乗っけていきます。
恥ずかしがりな幼虫がどんどん潜りますが逃げ道などありません。
殆ど潜っちゃった後だけれども。 pic.twitter.com/mEYssFNnCw
— ざざむし。の人 (@nekton27) 2016年12月7日
総数22匹乗せました。
結局、半分くらい死んでしまったようです。
オレのために死ね
チーズバエの幼虫は胃酸で死なず、生きて腸まで届く蝿蛆君らしいのでよく噛みます。
生きて腸まで達するとしばらく生き続けて腸管を掘ろうとすることで蝿蛆症(吐き気、嘔吐、腹痛、出血性の下痢)になることがあるらしく、イエバエがどうかはわかりませんが同様の症状が出る可能性があり、とにかくよ~~~く噛んで味わうことが重要だと思います。キモチワルイからと噛まず飲み込むのは危険なのでダメです。
しかし・・・実際食べてみると1~2匹のウジだけを咀嚼するなら噛み潰しきったのもわかりますが、大量のウジがチーズに混入していると全てを噛み潰せたのかどうかサッパリわかりませんね。
こりゃ確かに蝿蛆症になる可能性があるからっていう理由なら禁止もされるわと納得。
それ以前に大腸菌やサルモネラが爆増していたら食中毒必至なんだけれども。
そこは「蛆がわいているうちは問題ない」というツッコミどころしかない言葉を信じてみたい。
まぁこんな人体実験、病院勤務してた頃には絶対できなかったし、人間いましかできないことというのは後悔しないようやっておきたいものです。
逃がさないよ。
ということで完食。
チーズ単体で食べた時と同様、咀嚼時の旨味の広がりが加工前のものより断然早い。
これはやはりウジが食べることによりリパーゼなどの酵素でチーズの脂肪が分解されてアミノ酸に変わったからではないだろうか。
分解されてできたアミノ酸の旨味と醗酵したチーズとそれから生まれたウジが弾けた蛋白質のクリーミーな旨味が合わさった味は単なる酵素で分解しただけのチーズとは別物だろうから、この味が好きになってしまった人達は他では満足できないということか。
しかし耳にするような「ピリッとする」というような刺激はなかった。
正規品とは材料も製法も何一つ合っていないので伝聞と異なっていても当然といえば当然だが、それでも味覚の上でプラスに傾く要素が実感できたので、これで体調に異変がなければ少なくとも私のカースマルツゥに対する意識はだいぶ変わるのは間違いない。
しかしサルモネラ菌がいた場合は体内に入ってから腸管の細胞内外で爆発的に増殖するので潜伏期間は平均12時間、発症するに十分な菌数がいた場合、種類や体調によっては最悪死亡の可能性もあるので皆さんは絶対真似しないようにしましょう。
醗酵食品の自作というのは菌が目に見えないので、正解を知った上で正しく行わないと毒物を生み出す可能性があるというのが怖いところです。
とりあえず今回は30時間経過してもなんともなかったのでおそらく大丈夫だったと言えますが、抵抗力のない人やプラセボに弱い人ならアウトだったかもしれません。また、寒い時期に差しかかっていたから雑菌の増殖が抑えられていた可能性もあり、季節が違ったらアウトだったかもしれません。
条件がアバウトすぎ完全に自己満足な実験でしかないので、くどいようですがくれぐれも真似しないようにしてくださいませ。
次回はいつになるかわからないけど、今回実際に目にしてわかった情報をもとに改善を試みようかな。
そんな訳で、本当のカースマルツゥは多分美味しいんじゃないかなと思えてきたので皆さんもあまり現地の食文化を非難しないであげてくださいとおもいましたまる。
蛆で気づいたんですが白サシは無菌飼育されてるそうなので食べれるそうですね。
食べてみては?
乳糖不耐症の現代のサルデーニャ島民と遺伝子が近いアイスマンと呼ばれるミイラの胃からハエの遺伝子が発見されたことを受けて
ヨーロッパ各地に散らばる蛆虫チーズの起源はここにまで遡るのだと思っていたのですが
調べてみると乳糖はチーズを作る過程で捨てられるホエイに全て含まれるので乳を保存食とするために蛆虫を介すことは必要ないことが分かりました
しかし、高純度の銅のハンマーを所有していたハイソな彼がハエが口にはいるような不衛生な環境をそのままにしておくとは思えないし食料としての山羊の乳に気付いていなかったとも思えません
それで思ったのはコロナで給食用牛乳が大量に余ったことで蘇の再現ブームが一時起きましたが、彼は乳を銅器で煮詰めて蘇にし、それをウジに食べさせることで乳糖による下痢を回避し、タンパク源としていたのではないかということです
これだけ更新が空いたのは
カースマルツゥ(第2回)を準備してたからですね!
わくわくわくわく
他者には厳重に真似を諌めているのに自らに降りかかる畏れがある細菌等々を御都合良い説で「取り敢えず置いとく」姿勢が記事に引き込ませます(笑)
でも蛋白質を分解させて旨味変換するのであれば麹や納豆菌ではダメなんですかね?
くれぐれも、お身体を大切に!
ブログ読破しました!
第2段わくわくわくわく☆
なんという暇zげふげふ
すごく気持ち悪くて好きです。第2回はまだですか?
何度もやりたくないので良さげな条件が整った時に気が向いたらやるつもりですw
そういえば鉄鍋のジャンで肉にうじを産ませて作る料理がありましたね
それはさておき頑張って下さい
ジャンは所々しかかじってないんですよね。
古本買うかな
「ウジが食べることによりリパーゼなどの酵素でチーズの脂肪が分解されてアミノ酸に…」ってところ脂肪をリパーゼで分解したら生成物は脂肪酸とモノグリセリドでは?
実際のところチーズ自体の脂肪を食べてエネルギーにしている訳でもないみたいなので脂肪が分解されるのはついでっぽいですね。
あの壺にチーズ砕いて入れてラップに穴開けて放置しとけばそのうち出来てそうな気がする。(自分でやる気は無い)
試してどうぞ
大変興味深く拝見させていただきました。
ありがとうございます。
記事の中でウジ君の成長が遅いというのがありましたが、
こういう腐敗した有機物を食料にするハエは、有機物では
無く腐敗させているバクテリアを食べているそうです。
腐った肉を加熱殺菌してからウジに食べさせても成長せず
に死んでしまうそうです。
上の方も書かれているように、このチーズがプロセスチーズ
なので生きた乳酸菌が少なくまた腐敗しにくく、ウジ君から
すれば食べてもお腹が膨れなかったんじゃないでしょうか。
本場物のチーズを使えばすごく大きくなるかもしれませんね。
え、つまり生きたバクテリアでないとダメということですか?
自分でモッツァレラ作って放置ってのがいちばん簡単そうだけどめちゃくちゃ怖いんですがwww
リッベンジ!リッベンジ!(横槍)
やると思います
素人の私目にはせいぜいググるぐらいしか能がないわけですが、そこには、
「ハエの幼虫の多くは腐敗、あるいは発酵した動植物質に生息し、液状化したものを吸引し、そこに浮遊する細菌、酵母といった微生物や有機物砕片といった粒状物をpharyngeal filterによってろ過して摂食する。」wiki より。
とあって、たけさんの言ってることはマジっぽいなぁ、と。
じゃぁ、本当にフレッシュなチーズでやったらどんなことになるのか、知識欲くすぐられるわぁ(笑)寒いうちに自分でやるか。
いや、間違いなくパートナーに役所へ届け出る書類への押印を迫られるな…
いずれにしてもワクテカ
そうなると逆にチーズなんかなんでもよかったんじゃないのかって考えも浮かんだりするんで難しいところですが、確かにチーズ表面の汗かいたようなところに出てきては歩きまわってたんですよね。
また、実際のカースマルツゥのサイズを考えると常に全部をフィルタに通してる訳ではないので、彼らのエサになる細菌だらけってことにも。
なかなかにロックな食い物ですね。
はじめまして。
旧ざざむし。の頃からの大ファンの一人です。
グレープフルーツジュースの炊き込みご飯のが忘れられません。
自分の姉が中~高校生のキャピキャピな時期に、お風呂上りに髪の毛に巻いたタオルに、ハエが飛んできて大量のウジがポロポロと姉の顔面に落ちてきた記憶があったのですが、卵胎生のハエがやっぱりいたんですね。記憶違いかと思っていましたが氷解しました。思春期の姉にはご苦労様でしたと声をかけたいです。
お体、大切になさりつつ、これからも我々読者を感動の渦に巻き込んでくだされませ、かしこ。
グレフル飯の不味さは記憶から薄れてしまい、ただただ酷かった印象しか残っていません。
ウジ降下されたお姉さんは災難でしたが、なかなかオイシイ経験ですね。
俺が女の子だったとしても絶対にせつなさんとはちゅーしたく無いと思いましたまる
そうでなくても人の口の中なんてとてつもない細菌数なので
初めまして
いつも楽しく見させてもらってます。
最近過去ログを読み返してたのですが
自分も普通に虫が食べれるような気持ちになってきましたw
挑戦してみたいのですが「初級編」ってありますか?
ちなみにイナゴは普通にたべれます。
イナゴが食べられる前提だと食べ易さ>味ならコオロギやバッタ類のから揚げ、食べ易さと味を高く維持するならセミの幼虫燻製ですかね。
揚げるとみんな似たような感じになってしまうので、できれば燻製などからも慣れていき、茹でただけで味わえるようになると世界が広がります。
多分。
以前「豆乳でチーズ(醍醐)を作れたらいいのに」と思っていたら、すでに
作っておられる方がいたんですね。でも、でも「発酵と熟成期間」などに
ついてはまだ謎が多いようにも見受けられました。開発の余地あり。
ざざむし様がこの話に興味あったらなあと
思ってカキコ。
チーズやヨーグルトまでいろいろ作られてはいますよね。
興味はあれどあまり食指が動かないのはダイズを作らないといけないからだったりします。
トウフヨウといった豆腐の発酵食品は知られていますが、別な言い方をすればそれしか知られていないということでもあります。植物性たんぱく質は近年、動物性のそれを摂取したくないという人たちに必要とされ、そしてもし、植物性たんぱく質で様々な発酵食品が作れたらいいなと思って書いてみました。豆腐のカマンベール、豆腐のブルー・・いや、もっと素敵な豆腐醍醐。できないだろうか。
カマンベールやブルーチーズになるかは別としても、新しい味覚は生まれる余地がありますよね。
食べたくないなんてのは感情でしかないのでそういう人は勝手に不足して疾病にでもなれば病院が儲かるのでいいと思います。
アレルギーなどで食べられない人の役に立つようなものが生まれるならいいですね。
ああ、なるほど。
>食べたくないなんてのは感情でしかないのでそういう人は勝手に不足して>疾病にでもなれば病院が儲かるのでいいと思います。
そうですよね。
アレルギーの観点は見逃してました。さすがですね、せつなさん。
しかし植物性のたんぱく質醗酵は枯草菌の納豆程度ですから、なにかいろいろ
みつかったら面白いと思いまして思い切って書いてみました。
思い切らなくても良いので気軽に書いてくださいませ。
では、せつなさんに甘えて。
大豆をゆでて、同じくゆでた稲藁にそれを入れて温めることで
納豆ができる・・・・。
ここで素人なりに提案。
茹でた大豆を搾って、豆乳を。そしてそれを何かで固めて、攪拌、そして固形物を布で荒く水切りをし、その濃縮させた豆腐様のものを型に入れ、さらに水切り(ここで過熱・圧縮もあり)、そして塩の入った「風呂」にいれ、熟成室にて熟成。このときに関わる菌は・・・・なに菌だろう?これ、なにか可能性があると思いませんか?私は素人だからここから先は分からないです。
良い菌が増えるだけなら熟成と言えるけど、悪玉が繁殖してしまえば腐敗なので難しいところですね。
漬かりっぱなしだけど臭豆腐なんかそれに近いんじゃないでしょうか。
つアナログチーズ
豆乳からチーズは普通によく作られていまして、見分けつかないくらいの完成度なのでEUでは販売に制限ついてるはず。
いやー読み応えありました。
読んだ後ピザ用のミックスチーズ開ける時つい虫ついてないか確認してしまいました。
さすがにそれはいたら大問題なので
ここまで来ると探究心か性癖か判断つかないです
性癖な訳ないじゃないですかー
オレのために死ねだなんて一度でいいから言われてみたいですね
そこ?ww
すごく面白かったです!
加熱したら味がどう変化するのか気になりました。
あと、現地のカースマルツゥのウジは食べる時に飛び跳ねることもあるそうですね。口の中で飛び跳ねてそのまま食道に直行するのを想像してゾワッとしました…
チーズバエの幼虫は15cmくらい跳ねるらしいですが、カボチャやウリにつくミバエの幼虫も見た目同じような感じでよく跳ねます。
幼虫自体は加熱してもいいかもしれませんが、チーズは溶ける気がするのでやっぱり生がいいのかなぁ。
色付き文字が増えると、ノリが旧サイトみたいですね(^ω^)。
条件さえ整ったら、トンスルとかも?www。
色とサイズはやっぱり自分に対するインパクトと、読者への警告度合いのどちらか次第なので、それが目立つということはそれだけ何かがあったブツであったということですね。
それだけに終盤は肩透かし感もあったので真っ白です。
トンスルは嫌だなぁ。酒の知識と経験は薄っぺらすぎるのでソムリエの資格もってる誰かさんにお任せしたいところです。
旧ざざむし、を彷彿とさせるどころか遥かに上回ってきおった(笑)
あの頃にどこかの協力を得て作ってみよう案とかはあったんですけどね
これが新しい「飼育動物を食べる」シリーズかぁ(白目)
かわいすぎてたべるのがつらい(棒
羽化したら揚げてザ・フライに出来ますね
だれうま
すばらしい探求心。巨人の星で伴宙太が生きた幼虫入りパンを食べてたのを思い出しました
そんなんありましたっけw
伴宙太が食したのは九竜虫の成虫ですね
あぁ、そういえばキュウリュウゴミムシダマシを飲むとどうのこうのっていうのが流行った時代でしたかね
ファーブル先生が、「蛆の消化酵素を使えばすごいもんできるんじゃね?」とか本で言ってたのを思い出します。
ファーブル昆虫記全部読んだはずなんだけどセミとかフンコロガシ以外あんまり覚えてないんですよね。
言われて思い出すのは多いけど、蛆のは全然覚えてないなぁ。
ファーブル昆虫記も原文から全文を書籍にしているとは限らないですしね。特に日本語に翻訳された場合、翻訳や話題の取り上げ方が難しくて省かれた話とかありそうですし。蛆の話とか気持ち悪い!とかと。
原書読んだ訳でなければそれは確かにありますよね。翻訳者の考えにも相当左右されそうですし。
偕成社(?)のやつにクロバエの話が載ってました。
サシガメとかサソリとかマイナーな昆虫も取り上げていたのでうれしかったです。
通勤が長い時だったら読みたいところだったけど、今からまたファーブルさんのを読むのはなかなか気力が。
ああいうのはやっぱり若いうちの推薦図書のひとつにあってほしいです。
相変わらずアプローチが見事で、嫌悪感など軽く越えさせてくれます。
しかし「腸まで届く蛆虫君」で吹きました。センス最高っす。
生きて腸まで届くって良いインパクトですよね。
キャッチコピー作った人エライ。
是非とも現地へ飛んで食べ比べして欲しい
ざざむし。世界編みたあぁぁぁい!
それだけの為にイタリアに飛ぶのも面倒ですよね。貧乏だし。食べてみたいけど。
これ、”プロセスチーズ”ですよね。乳化剤入りの。
ウジくんがあまり大きくならないのに関係してそうな気が。
ここはひとつ、カマンベールみたいなナチュラルチーズでも試して比べる必要がありそうです・・・(あ、焚き付けるつもりはありません:-)
いや、カマンベールは考えたんですよ。
でももしカビ際ばかり食われたらどうしようかと思って今回は最初のチーズに近いものにしました。
正直ハエなんかなんでも成長できる強靭な生物かと思っていましたが、添加物が邪魔をした可能性もなくはないですよね。
ウジ虫に対する嫌悪感は無く、菌や毒素の恐怖しか湧いてこない。
何よりもこのチーズの食味が気になって仕方が無い僕はもう後戻り出来ないし、人生が退屈になってしまうので貴方と「ざざむし。」無しでは生きられないのか…
ぶっちゃけそこまで美味いものかっていうと、他の様々な美味しいチーズ達でいいじゃないかって思うんですけどね。
こないだワカサギ行きました。
元気でかわいいですがやはり食う気にはなれないです。
うらやましい!
なんだろう、個人的なものかもしれませんが、ウジも乾燥していると嫌悪感ないんですがベトベトしていると嫌な感じがする不思議。
ゴムはない方がいいです。はい(笑)
久しぶりに旧ざざむしテイスト満載の記事で喜んで読みふけりました。
次は「虫パン作ってみた」で、昆虫入り蒸しパンつくるとかそういうダジャレでしょうかね。
でも生がいいかっていうとどうなんでしょうか。
虫パンは多分昆虫食な方々がもうやってると思うのであまり意味を感じないんですが、やっぱりクスサンなんかは使えそうな気がしてきますね。
ヒィィィィ……
流石でございまする。
途中でちょっと諦めかけました。
これまたタイムリーなコトに、数時間前嫁が悲鳴をあげていたので見に行くと
『でっかいハエ叩いたら蛆が!ヒ~~!』的なことになっていたので、ニクバエについて説明終えて~のこの記事ですwwコリャ完全に明日の家族会議の案件決定ですまる。
・・・12月ってニクバエ多いのだろうか?え?我が家だけ?
ニクバエはほんといかんですよね。飛びながらポロポロ漏れてるんじゃないかと。この時期からハエ見かけないですけど。
カースマルツゥ…せつなさんならいつかはやるんじゃないかと思ってました
それにしても蛆に対して気持ち悪いというような感情ではなく、見えない菌やウイルスにのみ恐怖を感じるというせつなさんの感性は完成されきっているんだなと思います。ある種の悟りですかね?
いやまぁ蛆自体もたいがいオカシイのは確かなんですが、現実問題として何がいちばん懸念材料かっていったら見えない敵だった訳です。
久しぶりに衝撃的な記事を読めて大変満足しています。
べっ、べつにアンタの為に食べたんじゃないからねっ!
ワー!
蛆ごと たた 食べたんですか…
その探究心、心から尊敬です
蛆ごと食べるもんだっていうんだから仕方がないですよね。