夜中の暇つぶしにマダコでも拾おうと足元へエギを沈めた時のことだった。
いつも通り乗ったが、小さいなーと思って月にかざすと、シルエットがだらんと垂れていてやる気のないタコだ。
干潮の潮止まりだとこういうこともあるのだが、潮は動いていたので違和感があり照らしてみると
蛍光スカイブルーの水玉が大きくなったり小さくなったりとモワモワ動いてる!
しかも体あかっ!!!
そして触ると超ぶにょぶにょ。
ナンダオマエ!!!
当時こんなタコは知らなかった。
とりあえず厳重に活かしておき、夜が明けてみると
夜中見た時ほどの衝撃はない。
マダコのように陸上でも胴を持ち上げて動けるほどの力はないようだ。
改めて見ると足ながっ
持ち帰った後、サメハダテナガダコというらしいことがわかった。
ヒョウモンダコほどではないが咬毒があり、死にはしないが結構危険とのこと。
へー。
ということで内臓を抜いてトンビを引っこ抜き、茹でてみました。
普通のタコのようにくるんと茹でタコにはなりましたが、やっぱり足が長い。
水玉模様は消え、ただのタコっぽく。
そして、軽く茹でただけなのに歯切れはクッタクタ。
旨味も弱い。
南方系のタコらしく、南のほうでは食用としても扱われているそうだが、これは舌の肥えた日本人には商品価値末端のタコですわ。
普通のテナガダコのほうがずっと上。
大型だったらミズダコみたいにしゃぶしゃぶならなんとか良さが生きるか?
歯の弱いお年寄りにはいいかもしれないけど、「毒タコ食わせた鬼嫁」みたいな噂が広がりそうだよね。
このタコ、串本の夜間採集で10匹ほど採れたけどこんな名前だったのね
草履エビは漁師さんに持って帰るな言われたけど
この蛸ならなんぼでも持って帰っていいって言われた理由もわかりました
ゾウリエビはイセエビと大差ない味だから大事な売り物でしょうしね。
サメ(ryはタダならまぁ貰ってもいいけど、それでもめんどくさいなと思います。
誤魔化せるのはタコ煎餅か唐揚げか柔らか煮くらいにしか想像できないですね。