年明けに徳之島の産直販売所を歩いていた。
地方に行ったら産直やコープといった地物販売所は安くローカルなものが手に入るので外せない。
普通のスーパーでは高騰の煽りをくらってか本州同様に野菜がクッソ高かったが、地物中心のこの店だけは随分と安く感じた。
ビタミン源を物色していると見慣れないものが目に入った。
なんぞこれ?
コウシャヤン?
全く聞いたことがない芋だ。
見た感じで何の仲間なのかサッパリ想像がつかないので検索してみるも、このご時世なのに2件しかHITしない上、殆ど芋に関する詳細な情報がない。どうも徳之島でしか作っていないっぽい。
食べてみたさに抗うことができないが帰りも近いので持ち帰るしかない。
生鮮品を遠く持ち帰る際に問題なのが検疫で、国内であってもモノによっては病害虫を移動させないために持ち出しできないものがあり、離島を出入りする際などは要注意だ。実際に厳密な検査があるかどうかは制度が追い付いてるかどうかによるので大事なところはそこではなく、そういった決まりがあるということはそれだけの影響力がある問題を孕んでいるということなので無意識に環境破壊に加担しないよう意識したいものです。植物防疫所でちょっと調べると徳之島の場合は柑橘類やサツマイモは自由に持ち出してはいけない対象になることがわかる。消毒されて販売されていればそれも問題ないんですけどね。
芋類だがサツマイモではないし大丈夫な気はするのだが、販売所のおじさんに一応聞いてみたところ検疫上は問題ない芋だそうなので安心して購入することにした。
使い方がサッパリわからないのでついでに聞いてみると、サトイモのような感じに正月に使うことが多いそうで、赤と白があるそうだ。
白と書いてあるのはそういうことか。赤が気になるけど無かったんだから仕方がない。残念。
さて、帰宅してみると検索件数が何故か1件に減っていたw
もはやどうしようもないので適当にやっていくしかないようだ。
皺のある皮を厚めに剥き、切ってみる。
このヌメリ・・・山芋系じゃん?
ヌメリもだけど、芋の切れる感じが明らかに山芋系。しかしいかにも自然薯より繊維というか細胞というか、粒が荒い感じで割れ易い。皮は全く山芋っぽくないのに中身は山芋にかなり近い。
サトイモのように加熱して食べるものだと聞いたので、とりあえずスルメイカと共に軽く煮てみた。
うん、加熱したらヌメリが消えた。ホクホク感とネットリ感の同居するこの感じはやはり山芋系だと思う。
どう見ても山芋系となると、加熱して食べるもんだと言われても生で食べてみたさが抑えられない。
麦とろ御飯にしてみた。
うまい。
自然薯のような強烈な粘りではなく、栽培種の山芋よりもっと流動性が高い感じがする。体に異変も感じられないので多分大丈夫なんじゃないかな。(個人の感想です)
大丈夫っぽいから出汁も加えずもっとシンプルに食べてみる。
うん、うまい。
やっぱり繊維というのか、荒めで水分が多いんじゃないかな。シャクシャクぬるぬるしていて美味しい。
やっぱり生でも通用する。
こうなると今回は売っていなかった赤のコウシャヤンが気になる。山芋だと赤い梅酢漬けなどはあるのだが素のままで赤いというのは新しい使い方ができそうじゃないですか。こういう地方野菜って出会えるとちょっと嬉しい。
山芋タイプで同様に使えると考えると、買ってこなかった極太のものなんかも使い易くていいよなぁ。成長速度は速いみたいなので、富山の気候でどうなるかわからないが春になったら小さな芋を試しにに植えてみたいと思う。
・・・春までに寒さで腐らなれば良いのだが。
無理っぽいなー。
~ 追記 ~
コウシャヤンについての情報頂きました。
奄美諸島でコーシャマンと呼ばれている芋だそうで、なるほどコーシャマンだと結構検索に掛かりますね。そりゃぁコウシャヤンからじゃどうやっても行き着かないよw
マンがサトイモの方言みたいなのでやはりそれっぽく使うってことなんでしょうが、とろろでも大丈夫みたいです。
特徴としては赤は小型、白は大型になるって話だけど50㎏まで成長するんだとか。とんでもねぇ。
赤紫のとろろ食べてみたい。
発売日前の本の感想をツイートするのはどうなの?
生態系に関して非常に厳格な見解を持っていても出版に関してはガバガバじゃ得意な分野のみ正論でマウントとる老害じゃん
「宣伝」って言葉を知らない未開の国の人かなwww
記事がちがいますけど、怪魚釣りマガジン読みました(^.^)
ダイナソーフィッシュ釣行の5日目だったとは。
予想の斜め上でしたw
最近こちらのブログを見つけ、とても楽しく読ませてもらっています。
芋に関する話ではないのですが、自分はネットやテレビなどで昆虫食が行われている映像や記事を見るのがとても好きです。
ざざむしさんの意見はごもっともで、無駄なエネルギーを使わずに量産出来る昆虫食をしない方がおかしい程、というのはよくわかるんですが、都会育ちの自分にとって、虫は添加物も無く安全でかつ美味しかろうと、気持ち悪いというイメージだけで受け付けないのです…。
(カワイイから食べないに反対、も頷けます)
カエルなんかもそうですが、何かを知らされず脚が唐揚げで出てきたら美味しく食べてしまうと思います。そんなものだと思うんですが、やはり抵抗があります。
この抵抗は人の性質上、馴化させていけば徐々に食べれるようになるのではないかと思い、昆虫食にあたり、その抵抗を無くしていくための案か何か、あわよくばいずれそんな記事が拝見したいと思ってコメントしました。
セミの地上に出たてはまだ可愛いので揚げたらかじる事は出来そうです。でもセミになってしまうと羽や目、腹の造形が気持ち悪くて抵抗が生まれます。
中身は変わらないはずなのに、見た目で差が生まれます。なので昆虫食でも見た目が良くて美味しい昆虫がいれば、それを導入として同じ科?の昆虫へ広げていけるのではないか…と思いました。
大事なことだなと思ったのでちょっと書いてみました。
http://zazamushi.net/nigatekokuhuku/
問に対する答えとしては少々ズレもあるかと思いますが、私はこんな感じです。
昔から苦手野菜を誤魔化す調理が脚光を浴びますが、それだけでは根本的な解決にはならないと思うんですよね。
導入にはいいかもしれない。
ただ、食べ物の姿を変える人がいないとどうにもならないままであれば、それは母にうんこもらって食べないと死しかないコアラみたいなもので、仮に苦手なものしかなくなってしまった時、食べられない人は淘汰されて他の個体を生かす為に食い扶持が減るのが生物本来のある姿なんじゃないかとも思うんです。
だから私はべつに強要もしない。ただ、なんとかしたいと思う人が頼るのならば水溜まりから溺れた昆虫を拾い上げる程度の手を差し出すだけです。
昆虫食の導入に関しては見た目がはっきりしないほうが入りやすいのは明確ですが、私個人の考えとしては需要が生まれないと技術の進歩が遅れるので仕方なく入りやすい姿を模索するといった感じで、正直大量生産に至っていないものに手を多く加えることは無駄が多いので避けたいというのが大きいです。
真面目に未来のことを考えてる方々の苦労を無駄にはしたくない気持ちだけですね。
えーッッ徳之島にいらしてたんですか?初めまして、奄美市の方から拝見させてもらってますー。奄美、面白いのが多いから来てほしいなぁと思ってたのですがまさかの徳之島…次回は奄美市の方へもどうぞ
いつも楽しく拝見させて頂いております、ありがとうございます。
ところで昨年春にネマガリタケで漬けたメンマは その後どうなりましたでしょうか?期待しております。
ダイジョですね。
東南アジアの市場でよく売ってます。生だったり蒸してあったり。
初めてコメントします。いつも楽しませてもらっています。更新が止まると中ったか心配してます!
赤紫のとろろですが昔(去年かな?)テレビで見た記憶がありますよ。
地方の独自食材の紹介系でした。
赤コウシャヤンだったか不明ですが。。。
情報が曖昧過ぎてすみません!
白と赤、どっちのトロロ試したいですか、て聞かれたらそりゃやっぱり後者やん?
「コーシャヤン」は徳之島での名称なんでしょうね。
ここ奄美大島では「コーシャマン」。これだとたくさんヒットしますよ。
http://g-foods.info/zukan/product/product_987.html
記事に書いているように、山芋の仲間なのですが、
「マン」というのが里芋の方言名です。
情報ありがとうございます!
それはコウシャヤンから入っちゃうと知らなけりゃ検索のしようがないですわw
しかし白の芋は50㎏なんて巨大にもなるんですね。すごい。
今回は方言で済んだみたいですが、
字の汚いモトイ流暢な人の手書きだと、”ヤ”と”マ”の区別がつかない場合もあったりという※個人の感想じゃなくて経験です。
更新早くていいぞぉ〜