今回の沖縄メインは見たこと無い動物をいろいろ見ること。
やっぱりその生物が棲息している環境と共に目にすることに意味がある。
ましてや天然記念物に関しては触れることすらできないので現地へ行くしかない。
かといって、それすら現在では情報を収集すれば最短コースで見られてしまうことが多いので、今回は前情報をシャットアウトしてグーグルアースと勘だけを頼りに行ってみた。
沖縄到着、レンタカーを3日分借り、やんばるへ駆る。
飛行機が盛大に遅れたせいでいきなり夕方の渋滞、途中で日が暮れてしまった。
途中でカセットガスと最低限の調味料・ネギ・食料を買い込み、最初に車を降りた頃には20時頃になっていた。
やたらとカエルの鳴き声が多い場所で車を停めた。
カエルはもちろん、カエル食いなヒメハブも見られるかとも思ったからだ。
リュウキュウカジカガエル。
いきなり鮮やか可愛い。
指先程度の大きさなのに鳴き声が大きい。
道路脇にいるわいるわ、視界に20匹くらいいた。
すぐ横の草むらや林にも大量にいるようだ。
色違いも。雌雄だろうか?
灰色のほうが平均して大きい。
と、散策開始1分でヒメハブ発見。
しかも2匹。
マジですか・・・やっぱりカエルに釣られて出てきてるんだろうか。
めっちゃテンション上がって捕まえる。
思いのほか臆病でとりあえず逃げようとするが、さすがに捕まえると噛みに来る。
紛れも無く毒蛇なんだけど、ハブに比べれば毒量も少ないし毒性も弱い。
らしい。
かといってどれだけの症状になるかはやってみないとわからないので、そこはH坂さんにでもお願いしたい。
車を停めた脇にはアフリカマイマイが。
こいつが悪名高きアフリカマイマイ!
鶏の卵くらいあって噂に違わずデカい!
昔オカヤドカリ飼ってた時に被ってたけどサイズ感が記憶から薄れてた。
しかしもう二度と感動することなんか無いんだろうなw
これ、えらくオレンジだけどベンケイガニだよね?
結構山の上のほうだと思うんだけど、そこらじゅうにいる。
何故か何箇所も2匹ずつ見かけたオキナワウスカワマイマイ。
目が長い。
光りが苦手なのか、照らすだけで引っ込んでしまう。
アカテガニ。
あちこちでカニが食事中。
しかもどいつもこいつも大きい。
クロイワトカゲモドキいたーっ!!!!!
道路脇の枯れた側溝の壁にくっついてて、近づいても全く動じない。
目力すげぇwww
天然記念物がこんな簡単に見つかっていいのかね。
サツマゴキブリの仲間だと思うけどよくわからない。
手に乗せてもよちよち歩いててなかなかラブリー。
アシヒダナメクジ。
ナメクジとはいってもザラザラしていて陸棲のウミウシに近い仲間。
陸棲なのに海牛でナメクジなんだからややこしい。
道路脇に転がってた。
どこからともなくニョッキリ出てくるし。
ワモンゴキブリ。
南方ではこいつも室内に出るらしいけど、本州で見たことなかったから何気に初めて見た。
なかなか綺麗だし、あまり人を恐れてないのもこいつが屋外棲ゆえだろうか。
でも捕まえようとしたら逃げられた。
多分、森にいるヤマトと似たような味なんじゃないかと思うんだが。
あちこちに設置されているマングース用のトラップ。
このタイプ以外も含め何十箇所見たかわからない。
行政も個人もよく考えず外来生物を導入してしまうと後が大変だね。
散策開始からここまで僅か2時間。
その間、ヒメハブ5匹、クロイワトカゲモドキ1匹、アシヒダナメクジ2匹、その他もろもろ多数。
何の下調べも無しに来て想像で歩いただけでこれとは、沖縄やんばるのポテンシャル凄い。
同時に、あまりに予想外のヒメハブ遭遇率にドン引きもしており、気軽に奥地へ入れないなと。
なにせサンダルで来ちゃってるし。
ハブは上からも来るから縦横全方位注意して牛歩になる。
ミスは許されなくなるから今回は絶対藪には入るべきじゃない。
結構満足したので次は海岸沿いに下りてみることにする。
山奥にあれだけいたのに、海岸線にもいくらでもいるリュウキュウカジカガエル。
適応力凄いな。
海岸沿いの草むらはオカヤドカリだらけ。
昔は屋台で売られてたけど、いまや天然記念物。
天然記念物らしからぬ数がいるから殻も足りないんだろうね。
まだ未熟なアダンの実。
これを食べにヤシガニが集まるというが、未熟なうちはどこにいるんだろうか。
物音を頼りに探すしかないので、この後も雨が上がっている間に集中することになる。
シリケンイモリ。
これでもかという程にわんさかいた。
ぼくうーぱーるーぱー。
多分、シリケンイモリの幼生。
よく見るとシリケンイモリが見えると思いますが、側溝に卵塊が。
多分、周囲からコロロロロッって鳴き声も聞こえてるのでオキナワアオガエルの卵塊だと思う。
泡の塊なのに触っても衝撃吸収スポンジみたいに跳ね返す弾力がある。
羽化直前のヤゴ。
出てくるまで待ってられず、何のトンボかわからず仕舞。
どう見てもヒメアマガエルだと思ったんだけど、オスでも余裕で3cm以上あった。
あんなに大きいもんだっけ?
致してる最中に激写してごめんに。
ながっ!
闇の中、足元のライトに照らし出された瞬間思ったが、よく見たら2匹だった。
アカマタは無毒だけど触る前からヒメハブより威嚇してきた。
この近くにもう1匹いた。
まだ初日だが、翌日から雨が降り出す予報だから今夜は寝ないつもりで歩き回る。
周囲に延々とアダンが茂っているので物音と気配に注意しながら数km歩いてきたがめぼしいものは見当たらなかった。
唯一、真上を見上げた時に思いっきりジャンプしたら届きそうな位置に鳥がいた。
急いで光を避けてカメラの電源を入れているうちに向かいの崖に飛び移ってガサガサ走って逃げられてしまった。
ヤンバルクイナみたいに黒くはない腹だったけどなんだったんだろうか。
ここも特に目立った成果がないのでマングローブ林へ移動。
マングローブなら衛星写真だけでも十分判別できるから楽だ。
が、いちばん期待してたマングローブは行ってみたら保護林だったorz
立ち入れないので際にいた生き物だけ撮影して移動。
なんだろ?
テンジクカワアナゴか何かだろうけど小さすぎてわかんね。
岸辺をイナッコか何かパチャパチャやってると思ったらエビなのな。
あまりの数に驚いた。
道路脇を歩いて枯葉食ってたミナミオカガニ。
殻幅9cm近いけど、これでもまだ中型?
持つだけで殻のブ厚さがわかり、重厚感とパワーが伝わってくる。
何もできない所にいても仕方がないのでグーグルアースで他のマングローブを探すが、人工的な若いマングローブが多くて干潟とはいえないものが多く苦戦しながら朝を迎える。
写真が多すぎるので2日目に続く。
今度生き物見に沖縄行くんですけど、リュウキュウカジカとアシヒダ見れたのってどこら辺とか分かりますか?
やっぱやんばる付近とか行かないと見つからないですかねー
補足です。
コメント欄は様々な人に見られているので、やっぱり自分で探してみます。
当方生物好きなのに非常識でした。
そういう気付きは嬉しいです
ミクロネシアでオカ蟹の採取と調理をしたのが懐かしいです。
でもヤシガニは別格でしたね。
ヤシガニはもう食べる気もないですよ。
普通に海のカニ食べてるほうが美味しいし。
オカガニは数いる所ならいろいろ食べ比べてみたいですけどね。
迷いなく蛇を捕まえる所とかさすがとしかw
見ててほんと楽しくなりますよ。
続きを楽しみにしておきます。
絞め殺されるくらいのアナコンダとかでもなきゃコブラでもなんとでもなると思います。
やばいのは毒飛ばしてくるタイプくらいでしょうか?
いつも拝見させて頂いています。
自分も沖縄は観光で行きましたが、観光地を外れると
こんなにいろんな自然が有る事に驚きました。
散策2日目を楽しみにしてます。
個人的には観光地だと1日2日で飽きてやることなくなりそうです。
海に潜ってたら時間足りなそうですけど。
探検ですね。記事を読んでるだけでワクワクします。
行間をなんやかんやで埋めていけば誰でも本とか書けそうなくらいいろいろ出てくるんですけど面倒ですね