ざざむし。





野食新年会やってよかった点

昨夜は何気に見た桜餅の画像で無性に桜餅が食べたくなるも、近所には道明寺の桜餅を売ってるところを知らない。
要するに甘いもち米に餡子と塩漬け桜の葉。
そういえば甘いもち米はあったな。
201601181ドリアンともち米の甘いココナッツミルクデザート。
桜の香りは昨日の桜の塩漬けの風味を思い出して脳内補完すれば誤魔化せるっしょ!
201601182開封したら思った以上にそのまんまドリアンで桜のイメージはかき消されました。
でもこれはこれで、ドリアンと甘いココナツミルクの組み合わせも悪くないですね。
ドリアン製品の中ではドリアンが全然加工されてなくて良さが生きててかなり美味しいほうだと思います。
海外モノに多い甘すぎ案件ではあるけど。
500円也。

さて、昨日は野食新年会の反省点を中心に書いたので、良かった点を。

1)横の繋がりを広げる場にできたこと
2)食べたことのない食べものに触れる場にできたこと
3)実際の食材の姿を見てもらえたこと
4)各個人が作ったものを味わえたこと
5)個人プレイでは得られない空気を得られたこと

1)横の繋がりを広げる場にできたこと
いまではSNSで様々な集まりがあって、あえてこの場でなくてもというのもあるけれど、今回でなければ話すことのなかった人同士が触れられたというのは大きな利点かと思います。得意分野がそれぞれ違う人が集まっているので、これからに繋げられる人が出てくればいいなと。
既に何名かいらっしゃいますが、私もリアルで接触あった方は連絡いただければFBなども対応してます。
あまり役に立つことはないと思うけどw

2)食べたことのない食べものに気軽に触れる場にできたこと
元々の趣旨だけど、野食って大分類すぎて節操ないんですよね。
七草レベルから狩猟によるジビエまであまりに広範囲で、普段からやってないと端が見えないくらいに。
だから、私達も、あえて海外など行かなくてもいつまで経っても食べたことのないものが周囲に転がってる状態。
だけど食品が溢れている日本においては食べ慣れたものを楽に食べているだけで毎日が過ぎていき、次第に未知のものに手を出し辛くなる。
金持ちの道楽ができるならなんでも片っ端から食べ歩くことができるけど、多くの人はそうもいかない。
マイナー食材はメジャーにならない理由が様々あるけど、興味があるものに気軽に手を出せる場としてはとてもよかったのではないかと思います。
私も昨日書いたものは勿論、低温調理された鹿ロースは初めて食べて、その柔らかさに鹿肉の概念変わりそうだった。
あれは低温調理器が欲しくなる。
でも滅多に肉料理しなくてジューサーみたいに埃かぶりそうだから頻度が上がるまで我慢w

3)実際の食材の姿を見てもらえたこと
「魚は切身で泳いでると思ってる」
なんて冗談のような話もあるけど、本気でそう言う人がいる恐ろしい時代。
活造りや鳥、豚の丸焼きみたいに姿が見えるものもあるけど少数派で、食材の元の姿を実際に見られるというのはやはり利点だと思う。
動物園や水族館が必要と感じることにも近いが、やはり実物を目にするのは違うんですよね。
もっというと、水族館や自然界で見るのと、まな板の上で見るのは別物。
そして更に、自分で捕って、採って、食べるのはまた別物。
多分、人間がより考える生き物だからそれぞれの段階で何か感じてるんでしょう。
いまや探せばかなりのものが外食で食べられるけど、上記の辺りをすっ飛ばした食だけでは感じられない何かを感じてもらえた人が少しでもいたらいいなと思います。
生簀料理でウツボとか見たことも聞いたこともないしね。
そういう意味では、丸の食材は最初に一度全てみんなに見てもらったほうがよかったかもね。
ヤドカリの山とか川魚の山とかも。

4)各個人が作ったものを味わえたこと
マイナー食材には人知れず美味なものもあれば、クセのあるものもある。
でも、店で出てるものは基本的に美味くて当然だと思うんですよ。
それなりに厳しい修行を積んだ方々が作って提供してる訳ですし。
こういう場でも時に本職の方が混ざることもあるけど、基本的には趣味でやってる人が多いので、より身近に感じられるというのはあると思います。
素人料理でもこのくらいの味になる、そんな素質を持ってるのがこの食材達なんだと。
結局、プロが処理しなきゃ食べられないんじゃ野生食材の認知には弱いですからね。

5)個人プレイでは得られない空気を得られたこと
これは完全に自分のみのことですが、普段は単独行動が多いんですよ。
自然が相手だから採取圧が高くなる対象の場合は少人数のほうがいい。
あくまでも自己満足で動いているので自己満足の最大値が欲しいものは、最初の接触時に感動の最大値を迎えたい。
最初の1回が、最も緊張して、最も真剣に接しているなと感じるんですよ。
読んだことない小説を読んだり、攻略本なしで新しいゲームをやるような感覚に近いかもしれない。
最初だからこそ出てくる偽りない感覚や言葉がある。
その感覚は記憶に対象をより深く刻む。
途中、ネタバレがあると冷める部分があるんですね。
不確定なものは必然的に得られないリスクも高いので、承知した人だけとなれば集まっても限られる。
それは気楽さを手に入れると同時に大勢で得られる楽しみを放棄していることにもなっています。
だからやっぱりたまには大勢でワイワイやるのもいいよね。
何名かはサイトの感想なども頂いたけど、正直、自分では麻痺しちゃってて普通と特殊の境がどのへんか既にわからない。
面と向かって聞くと、文字からはわからないニュアンスが伝わってきます。
賛否いろいろありがとうございます。

至らないところが目立ち、先に反省点を述べましたが、会自体はおかげさまで盛り上がり、楽しいものとなりました。
片付けもみんな率先して動いて頂いて、あれだけ広げたものが殆ど30分で落ち着き、これも人が揃ってると早いなと思ったし、毎年シーズンになると問題になる多摩川河川敷のゴミもこれくらいの意識の人達ばかりだったら問題にならないのにと思わずにはいられなかった。

各々に何らかの目的があって参加されたかと思いますが、達成できていれば幸いです。
達成できてないことがあれば気兼ねなく言ってもらいたいというところですが、普通なかなか言えないしね。
中には普段そんなに興味なさげなのに今回たまたまなんて方も。
こんな世界もあるんだね~くらいに思って、よければ沼にハマってもらいたいw
正直なところ、主催の仕事で来てる訳でもなし、紹介はされてたけど参加者の目的がどこにあるのかサッパリわからんのでズカズカ前に出て勘違い君になるのもナンカねっていう感じはあったんだよね。
だから普通に等身大で楽しめたので、気付いたら食べる前になくなってた食材だらけだったけど楽しかったですw
茸本さん、誘ってくれてありがとうございました。
改善点はまた話していきましょー

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Comments & Trackbacks

  • コメント ( 4 )
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  1. 野食ハンマー様からこちらへお邪魔致しました。
    せつな様は哲学者様みたいですね、楽しく読ませていただいています。
    ら抜き言葉でない日本語文章、久し振りです。

    関西でこんな会があるといいなぁ。

    • いらっしゃいませ。
      私の日本語はごちゃまぜでメチャクチャですよ。
      素で地方の言葉も混ざっちゃいますし。
      でも、ら抜き言葉については図鑑などに慣れ親しんできた人は年齢に関係なく普通なんじゃ?
      と思っていますがどうなんでしょう?

      各地で変わった人と言われる人が集まってしょっちゅう何かやってますけど、あとはその電波を受信するアンテナをどう張るかでしょうね。
      社会人になると、わかっててもなかなか体が伴わなくなるでしょうけど。

  2. こんばんは、twitterでのリフォローありがとうございます。
    新年会では色々な流通していない食材を間近で見せていただきありがとうございました!ゴンズイは昔、海水浴の授業で近寄ってはいけない魚のイメージが強かったので美味しくてびっくりしました。緊張してベロベロだったので次回またきちんとお礼させていただきたいです。

    • 私なんかただのオッサンなので畏まった挨拶はいらないですが、人の顔はイワナより見分けられないので名前だけお願いしますスミマセン。

      海水浴で見かけるゴンズイは子供のゴンズイ玉が殆どだと思うので、ヘタに素手で掬って握ってしまったり踏み抜けば30分後にはトラウマ爆誕ですが、経験上、夏より冬のほうが外気のせいで地獄をみると思います。
      でも、ちゃんと食べれば美味しいのに、毒があるとはいえオニオコゼやフグとの差別が酷いのは納得いかないんですよね。

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