アイ♪アイ♪アイ♪僕はウーパールーパー♪
そんな歌が生まれてから早30年。
現在では当たり前のようにペットショップに並んでいるウーパールーパーですが、実は原産国では絶滅の危機に瀕しています。
これは乱獲もあったのでしょうが、現在では環境破壊の比重が大きいようです。
現在販売されているウーパールーパーはメキシコサラマンダーの幼形成熟個体。
サンショウウオでもそうなのですが有尾類の肉質は魚っぽく、カエルのオタマジャクシが魚っぽいのと似ています。
だから一部の居酒屋ではウーパールーパーの丸焼きや丸揚げなどを食べることもできますし、原産地でもかつては食用にもされていたことがあるようです。
日本ではペットとしてだけでなく消費的に流通させられるほど繁殖方法が確立されました。
さて、そんなウーパールーパーですが、現在は保護活動も行われているようです。
乱獲や開発による生息地消滅から始まり、今も続いている環境破壊の原因のひとつはコイとティラピア。
ここでもかといった感じです。
ある程度生物に興味ある人ならば機知の常識でしょうが、コイは世界的に見れば日本のブラックバス並に侵略的外来種として悪名が高い生物。
コイは水草や底棲生物から小魚まで食い荒らし、生態系を貧困にしてしまいます。
そんなコイも日本では古くから鑑賞の対象で、各地の河川で散々放流されてきました。
過剰な放流が生態系バランスを崩しているのは日本でも変わらず、昔ほどではないにしろ、いまだにコイの放流となると美談のように捉える風潮は残っているようです。
特に錦鯉は世界的にも珍しく上から鑑賞する為に改良され続けた魚なので、いるだけで目立つ。
興味のない人から見れば、魚がいればそれがなんであろうと「自然」なのかもしれませんが大間違いです。
たまたまメキシコではウーパールーパーも脅威に晒されましたが、日本国内でもコイの過剰放流がなければもっと多種多様な生物相になっていたであろう水塊は多かったのではないでしょうか。
話をウーパールーパーに戻します。
日本では溢れかえっているウーパールーパーだけど、単純にこれを逆輸出すればいいってものではない。
改良種だと遺伝的な問題もあるし、肝心の環境が整っていなければ一時凌ぎにしかならない。
でも、原産地で絶滅に瀕していても遺伝子は絶やさず現存するという事実はある。
そういう意味では、現在ペットとして、または食材として流通する為に養殖され続けていることにも意義が生まれます。
ただ残念なのは、食用とされる場合はゲテモノ扱いの域を出ていない場合が多いということ。
どうせ食べるのならば、本当に美味しい形で消費者の心に残してやってほしいなと思うのです。
ゲテモノとなるとありがちな「揚げればなんとかなる」という扱い。
それが素材を最大に活かせていれば良いのですが、はたしてどうでしょうか。
食べてみて、「これなら○○○でもいいんじゃね?」と思われるようでは足りないと思います。
例えばウーパールーパーはお吸い物に加えるだけで、日々見慣れたお吸い物が旅先のそれに変わるかのような錯覚を覚え、心が洗われます。
ツルンとして溶けるような、その優しい口当たりは決して焼いたり揚げたりしたものでは得ることができないものです。
少しノロゲンゲを思わせる感じもありますが、大型をブツ切りで使うと似て非なるもの。
ゲンゲほどのゼラチン感はないのに、柔らかい口溶けの魚肉感。
頭の骨格だけが僅かに硬く違和感が出るので、丸ごと使うには小型が良いです。
養殖状態が少しでも食用に適していないと、いわゆる「水槽臭さ」が明確に感じられて不味くなる為、揚げ物と違って吸い物は品質の誤魔化しが効きません。
特に頭や外鰓まわりに臭気が残りがちですので判断基準にし易いです。
大型ならば胴~尾部のみ使い、頭は集めて揚げても良いでしょう。
飼育目的と別に、食すことまで視野に入れた水質で管理仕上げたウーパールーパーはとても上品で甘く、肝まで甘い。
頭の骨が最も硬く、次いで背骨、その他は非常に柔らかく、尾の骨などは気になりません。
よって、揚げる際には最小限の加熱に留めることを考えたい。
最後に頭を油に漬けた状態に逆さまにし、毛細管現象を利用して油を切りながら頭をしっかり揚げ、身はフワッとさせつつ全体をカラッと仕上げるというのがベストだと思っています。
もしウーパールーパーを食べる機会がありましたら、安易に調理されていないかなど普通の食材と同列に見てあげてほしいと思います。
ポテンシャルはある子なので、残念な味だった場合はウーパーのせいではないかもしれません。
需要があり続ければ遺伝子の保護も無理なくできるだろうなぁと思いつつ、ソミチル湖周辺に楽園が戻ることを期待するのでした。
心洗われない(笑)水と間違えて、湯にダイブしちゃったかのよう。
昨日このサイトを知ったばかりで、カラパ◯ア、ポッカキ◯ト、ザイ◯ガとはまた違ったゾワゾワ感が味わえて面白い。食べる気はしない。
気が向いた人だけで良いと思います。
珍獣屋でも結構良い値段するけど値段以上の味ではないし。
始めまして。ウパで検索していたら思っていたのとは違う空間に辿り着いてしまったと恐々してます。
ネオテニー個体ではなく成体のご賞味をきっとやってくれると期t…そんな恐ろしいこと考えてもいますん。
成体は貰えればいくらでも食べますけど、わざわざ上陸させてどうこうやる気はないですね。
食べてみないとわからないけど、骨は強くなっちゃうだろうし、大きさ以外の魅力はないかなぁ。
本日たまったま辿り着きましたが、うわぁ、復活されてたんですね。
懐かしくて勢いでほぼ全記事一気読みしてしまいました。
西海岸の陸地寄りに留学してた時分、魚介系の記事(ガン汁とか実験用尺アマゴとか)見て
うまそーだなー、こっちだとスーパーの魚なんざ信用できねーもんなー(当時サーモン買って鍋にして仲間全滅。現在の鮮度・信用度は不明)
とかうだうだしながら楽しませて頂いてました。
これからも無理のない範囲でがんばってください。
何が出来るわけでもありませんが、影ながら応援しています。
海外殆ど行ったことないのでなんとも言えないんですが、日本の魚の扱いが異常なんでしょうけどね。
飽きない程度に適当にやってますので、たまに覗いていただければ。
私も同居人のアカハラちゃんを食べちゃいたいくらい心の底から可愛がっていますよ。(屑
しかし、まあ・・・ペットブームって罪深いですよね・・・・・・・。
今はともかく、最初の乱獲はバブルの頃だろうからちょっと想像したくないですね。
イモリは場所によって毒性違いすぎて出所がわからないと手を出せないですね。
メキシコサラマンダーで思い出したのですが。
西日本や関西で中国オオサンショウウオが繁殖。日本オオサンショウウオとハイブリッドが生まれて困惑してます。
日本オオサンショウウオも中国オオサンショウウオも絶滅危惧種指定なので捕獲や移動は禁止。
ハイブリッドかどうかはDNA検査をしなければ判明しない「どないせいっちゅうねん!」と言う話も出ています。
外来種と言えばあのカピパラ顔の「ヌー様」の繁殖地!?居住ですが、特定外来種指定なのに捕獲は狩猟免許保有者に限られ、しかも緊急時以外は狩猟期間限定と言う「何じゃそれ!」状態。
解禁になったら「ヌー様」でも食べに来ませんか?(当方、各種捕獲免許は持ってませんので捕獲方法はお任せします。生息場所は確認済み)
中国産のはそれこそ20年近く前から問題でしたね。
結局あれから何も変わらず、それがこのザマな訳です。
ヌートリアは外来種なのに狩猟鳥獣になってて禁止期間まであるのが意味不明なんですよね。
実家の横の川にもいっぱいいました。最近は知らんけど。
記事開く前から脳内で歌が再生されていたのですが(笑)。
ところでメキシコサラマンダーですか….うろ覚えですけど、
原種は累代飼育されてるものと比べると気難しいと聞いた気がします。
累代の進んだ今では、日本の夏にもなんとか耐えますからね(^^;)。
本当は暑いの苦手だと思うんだけど、凄い事です。
サンショウウオは環境の変化に弱いから、メキシコサラマンダーの
他にもひっそりとダメージを受けている種がいるんでしょうね。
日本のサンショウウオも全体的にやばいでしょうし。
まぁ多分いろいろ壊滅してるんでしょうね。
環境さえ守られれば自然に平行して戻ってくる種もある程度は現れると思います。
切欠というのは大事だと思うんですよ。
見た目の良さもさることながら有尾の両生類としては飼育環境に対してかなり頑丈なのも良いですよねアホロートル。
あれ以上に頑丈となると多分世界最強クラスで有毒のアカハライモリとかほんの一握りになっちゃいます。
ただギリギリとはいえ世間にとって「かわいい枠」に入っちゃったので逆に食用化には抵抗が生まれてしまうかも。
丈夫ですよね。
ぶっといウパルパなんかは他にも料理法広がりそうなんですが。
間違いなくカワイイんだけど、食用流通してるやつって冷凍の棍棒になってますから、あれ見てしまうとただの食材ですね。
本文が吹っ飛ぶくらい懐かしい歌ですねw
何のCMだっけとググってみたら日清やきそばUFOでした。
お食べになってるルーパーちゃんは、食用に特別に飼育されたものなのですか?
オッサンホイホイすぎますねー
普通に観賞用流れでしたが強いので水道水飼育で臭気抜きました。
ストレス出てますが食べる前処理なので。